過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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943:[saga]
2012/04/05(木) 14:30:17.63 ID:+Rg7gGZSo

使い魔「あら、いたの?」

使い魔が顔だけ振り向かせた先、部屋の入り口付近に、まどかと一緒にここまでやってきたキュゥべえが鎮座していた。
彼は別に使い魔を止めることはしない。苦しむまどかを平然と眺めている。
彼は単純に、このよくわからない使い魔――そもそも本当に使い魔か――を放置する訳にはいかないのだった。

QB「彼女の撃った拳銃はね、暁美ほむらが彼女の為に用意した特製の兵器なんだよ。
並みの使い魔なら、間違いなく粉々になっているはずなんだが……」

使い魔はまどかの拷問に戻りながらも、マミの顔を張りつけてニヤニヤしながら聞く。

QB「そもそも」

QB「君は使い魔にしては自我が強すぎるし、性能も並み外れて高い」

QB「古今東西、これほどの力を持った使い魔を、僕は一度として見たことがない」

QB「――その力は、誰からの贈り物だい?」

それは、核心に迫る問いだった。
未来から突如として来襲した、未来の知識を持つキュゥべえと、もう一人の鹿目まどか。
その二人が現れてからというもの、主に見滝原周辺において、魔女たちの力が徐々に増大して来ていた。
キュゥべえは詳細な説明を要求してきたが、未来から来たキュゥべえには延々とはぐらかされて来ている。
もしここでこの問いの答えを得ることが出来れば、情報格差による不利な立場も逆転できるはずだった。

そのように重要な情報だったのだが、使い魔は片手間に、適当に答える。
苦しむまどかをうっとりと見下ろしながら、

使い魔「私はてっきり、あなたの仕業だと思っていたんだけどねぇ」

QB「質問に答えるんだ」

いつになく押しの強いキュゥべえ。
使い魔は振り返りもせず、どこか拗ねたような声色で一応の答えを返す。

使い魔「……鹿目まどかからよ」

QB「……どっちの?」

さらにキュゥべえは追及を続ける。
まどかの首を片手で締め、もう片手をその髪の中に泳がせる使い魔は、ようやく面倒くさそうに振り返った。

使い魔「あっち! でも、それ以上のことは分からないわよ」

QB「……なるほどね、十分だ」

二人の間だけで通じるやりとりだった。


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