902:1 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/09(土) 23:29:32.67 ID:dn0iiaF30
何か、拳法の型の様な構えを取った御坂の周囲に、
例の『ベアリング球』の群れが集合し、彼女の周りを取り囲み、
それは、御坂を中心に、渦の様に回転し始める。
そして、御坂の周りを回転する『ベアリング球』の一粒一粒が、
『黄金螺旋』の軌道を描きながらの、『回転』を開始する。
明らかに大掛かりな攻撃の『準備手順(シークエンス)』に御坂が入りだしたにも関わらず、
『一方通行』は、ポケットに手を突っ込んだまま、ニヤニヤと御坂を嗤いながら、
それを棒立ちで眺めている。
―――如何に気張ろうとも
―――如何に覚悟を決めようとも
―――如何に怒りに燃えようとも
―――『気持ち』一つで突破できるほど
―――『第一位/一方通行』と『第三位/超電磁砲』の間の壁は薄くは無い
―――本質的には『とても強力』なだけの『電撃使い』である御坂と
―――『この世界』のありとあらゆる『ベクトル』を操る『一方通行』とでは
―――そもそも依って立つ次元が根本的に違うのである
その事は、『8月15日』における、
御坂と『一方通行』との最初の対決の時点で、既に明らかな事なのだ。
―――それでもなお、御坂は『一方通行』に挑んで来た
―――それも、進退窮まっての、破れかぶれの『特攻』では無く
―――明確なる勝利への『意志』と、戦いへの『覚悟』を宿して
一方通行「(『モニター』越しに見て解った事は)」
一方通行「(『超電磁砲』が…『新しいナニカ』を身に付けたらしいってェ事だァ)」
―――それを『モニター』越しなどでは無く
―――身を以て経験し、確かめ、確認したい
それ故の『一方通行』の待ちの体勢である。
単なる『第二位』への『お礼参り』に筈が、
随分と愉快な事になったと、『一方通行』は改めて笑う。
そんな彼の目の前で、御坂の『初撃』の準備が完了する
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