過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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278: ◆S83tyvVumI[saga]
2011/04/16(土) 05:46:10.71 ID:3uB6ZpMQo

そう告げて上条の肩に頭を預けてくるキャーリサ。
そんな仕草を愛おしく思いながら、上条はまたも苦笑いを顔に浮かべた。


上条「むしろ頼むから嫁に来てやってくれって感じだろうな……」

キャーリサ「……いいの? 別に今すぐ答えを出す必要など無いし。
       そんなに重く考えることも無いの。
       駄目なら駄目でその時だ。気張らず楽しくいこーじゃない」


恋なんて言うのはそんなものだ。
いつどうなるかなんて、先の事は誰にも分からない。
キャーリサにも、これが上条にとって将来の選択に影響を及ぼす重大な出来事であることは重々承知していた。
だからこそ、上条に今回のことに囚われて欲しく無いと考えている。
上条の人生は上条のものであり、キャーリサのそれもまた同様なのだと。
それでも、上条は肩に乗せられたキャーリサの頭を撫でながらポツリと呟く。


上条「そうだな。……でも、俺は何となく大丈夫な気がしてるんだ」


その言葉に、キャーリサは一瞬だけ言葉を失ったが、やがて薄く微笑みを返して頷いた。


キャーリサ「……私もだし」


キャーリサを英国から連れ出してまで共にいたいと考えた。
その時既に、上条にとっての覚悟は終了している。
これまで命を賭して、死ねば終わりの戦場に身を投じてきた上条にとって、人生の岐路に立つことなど普段通りのことでしかない。
だから、キャーリサを選んだことに微塵の後悔などあるはずもなく、今後に待つあらゆる現実や事態において、迷いを差し挟む余地も無い。
遠くを見つめる二人の眼差しに、欠片の躊躇すらも存在しなかった。


上条「学園都市に戻ったらまずは何からすりゃいいんだろう。
   ……とりあえず小萌先生に無断欠席を土下座だな」

キャーリサ「やれやれ。後先考えずに出てきたよーだし。呆れるの」



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