過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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◆S83tyvVumI
[saga]
2011/04/16(土) 05:54:27.54 ID:3uB6ZpMQo
キャーリサ「おいとーま。まだか。皆を待たせているし」
小さな花束を携えて、キャーリサはやれやれと首を振りながら上条に声をかけた。
上条「あー、ごめんごめんん。ちょっとトイレ行ってたんだよ」
トレードマークとも言えるツンツンの黒髪をかきながら、上条はキャーリサに歩み寄る。
キャーリサ「まったく、そんなものあとでいいだろー。こんな大事な時に」
口ではそう言いながらもキャーリサの口元には笑みが滲んでいた。
自然な仕草で上条の腕を取り手を絡めて傍らに寄り添う。
上条「漏らしたら困るだろ……じゃ行くか」
そして、二人は並んで大きな扉の前に立つ。
禁書「もう! 遅いんだよとうま! 早く早く!」
扉の向こうから、頬を膨らませたインデックスが顔を覗かせていた。
上条「おう! 今行く!」
そう返して、上条は今一度キャーリサを視界にとらえる。
キャーリサ「何見てるの? ……ふふっ、とーま。行くぞ」
クスリと微笑んだキャーリサが、真紅のドレスの裾を揺らして、悠然と言い放ち、一歩を踏み出す。
上条「ああ、行こう」
白いタキシードに身を包んだ上条もまたそれに続き、開け放たれていく扉の向こうへと歩みを進めて行った。
その向こうから聞こえてくる、たくさんの仲間達の声。
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