過去ログ - 黒夜「『アイテム』」
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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/04/07(木) 01:16:27.59 ID:BIfbrUk/P
+   +
  ∧_∧  +
  (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
  (0゚∪ ∪ +
  と__)__)   +
以下略



66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました [sage saga]
2011/04/07(木) 01:16:51.12 ID:DKC7aKRx0
黒夜「…………たっく、成功確率が低すぎる。『上』のすべてを信じて動くなよ」

古い町並みを抜ける手前に十字路が見えてきた。寸でのところで信号が赤に変わるのを予測した野菜ジュースをうまく作れなかった少年はブレーキに足をそえる。

少しずつアクセルから足を離していく途中で、『世間話モード』の携帯を使っていた黒夜が、八つ当たりで隣から思いっきり浜面の足ごとアクセルを底まで踏み込んだ。
以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました [sage saga]
2011/04/07(木) 01:17:52.12 ID:DKC7aKRx0
信号無視を確認すると電話に意識を戻した黒夜に、心臓をバックバクさせながら文句を連ねるが、本人ではなく、

麦野『うるさいわね!!』

何故か『アイテム』リーダーに怒られて呆然とする。
以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました [sage saga]
2011/04/07(木) 01:18:57.70 ID:DKC7aKRx0
『アイテム』に届けられた今回の仕事は、暗部『スクール』への『警告』。

『スクール』が計画している何かを止めるために、その要である暗殺用のスナイパーを行動不能にする事が最終目的である。

浜面「……隠れ家にけっこー居座っちまってたけど。お前とフレンダで先に動いてたほうが良かったんじゃねえのか?」
以下略



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました [sage saga]
2011/04/07(木) 01:24:00.98 ID:DKC7aKRx0
浜面「イキナリ話が変わったな!!」

黒夜「そのためか『上』からの情報は他の暗部に比べて格段に多い。ここまで言えば分かったかな?『書庫』では手に入らないようなプロフィールを『アイテム』は簡単に所持できるってことだ」

浜面「つーことはアレか?スナイパーが誰かが大体分かってるのか!?」
以下略



70:黒夜のセリフ忘れとった[sage saga]
2011/04/07(木) 01:26:54.75 ID:DKC7aKRx0
>>69 すません、抜け取った


黒夜「……『アイテム』の存在意義は、上層部や極秘集団の暴走を防ぐ事」

以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:27:48.64 ID:DKC7aKRx0
総合極真空管研究所にたどり着いたのは黒夜の一言よりすこし後になった。

そこまで時間は経ってないだろうと確認している間に、勝手にドアを開けて出て行く少女に慌てて声を投げかける。返答は、「邪魔になるだけだ、そこに居ろ浜面」だった。

建物の中に消えて行く白コートの少女を最後まで見つめながら、ハンドルを胸に抱え込む。
以下略



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:29:02.61 ID:DKC7aKRx0
……することが無くなった。

邪魔だと言われ、着いていく事などできない浜面は思想の混沌に埋もれてゆく。

『アイテム』に所属した今では役目と呼べるものがあるけれども、使い捨てられるような場所だ。
以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:29:58.81 ID:DKC7aKRx0
頭を思いっきり振って無理やり気持ちを高揚させ、ちょっとばかし重たくなった腕で運転席のドアを開ける。研究所以外何もないその光景に虚しさを覚えた。

浜面「……こういうのを胸に穴がぽっかり開いた感じって言うんだろうな」

何かが足りない。埋め合わせるように詰めていた幻想の蓋が緩んでから、なにもかもが自分から流れて行く気がしてならない。
以下略



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:30:56.06 ID:DKC7aKRx0
若干色々と申し訳なく思ったが、盗難車に残された携帯を特にいじる気にもならないので、バイブレーションが起きているまま助手席に投げ出す。

その衝撃なのか携帯が通話モードに切り替わり、スピーカーフォン設定だったらしく甲高い女の声が聞こえてきた。

電話の女『オーイ!下っ端聞こえてるかーー。返事しろーい』
以下略



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