73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:29:58.81 ID:DKC7aKRx0
頭を思いっきり振って無理やり気持ちを高揚させ、ちょっとばかし重たくなった腕で運転席のドアを開ける。研究所以外何もないその光景に虚しさを覚えた。
浜面「……こういうのを胸に穴がぽっかり開いた感じって言うんだろうな」
何かが足りない。埋め合わせるように詰めていた幻想の蓋が緩んでから、なにもかもが自分から流れて行く気がしてならない。
研究所の中から荷物が崩れ落ちる音をBGMにドアから足を出して、たそがれている浜面を現実に呼び戻すかのように、不意に擦れるような音が車内でした。
いぶかる気持ちを解消するために車の中をあっちこっち探していると、後部座席の裏から、丸くて携帯に見えない携帯が光って連絡を告げているのを発見する。
浜面「黒夜……のじゃねぇよな?って事はこの車の主さんのね」
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