67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました [sage saga]
2011/04/07(木) 01:17:52.12 ID:DKC7aKRx0
信号無視を確認すると電話に意識を戻した黒夜に、心臓をバックバクさせながら文句を連ねるが、本人ではなく、
麦野『うるさいわね!!』
何故か『アイテム』リーダーに怒られて呆然とする。
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました [sage saga]
2011/04/07(木) 01:18:57.70 ID:DKC7aKRx0
『アイテム』に届けられた今回の仕事は、暗部『スクール』への『警告』。
『スクール』が計画している何かを止めるために、その要である暗殺用のスナイパーを行動不能にする事が最終目的である。
浜面「……隠れ家にけっこー居座っちまってたけど。お前とフレンダで先に動いてたほうが良かったんじゃねえのか?」
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました [sage saga]
2011/04/07(木) 01:24:00.98 ID:DKC7aKRx0
浜面「イキナリ話が変わったな!!」
黒夜「そのためか『上』からの情報は他の暗部に比べて格段に多い。ここまで言えば分かったかな?『書庫』では手に入らないようなプロフィールを『アイテム』は簡単に所持できるってことだ」
浜面「つーことはアレか?スナイパーが誰かが大体分かってるのか!?」
70:黒夜のセリフ忘れとった[sage saga]
2011/04/07(木) 01:26:54.75 ID:DKC7aKRx0
>>69 すません、抜け取った
黒夜「……『アイテム』の存在意義は、上層部や極秘集団の暴走を防ぐ事」
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:27:48.64 ID:DKC7aKRx0
総合極真空管研究所にたどり着いたのは黒夜の一言よりすこし後になった。
そこまで時間は経ってないだろうと確認している間に、勝手にドアを開けて出て行く少女に慌てて声を投げかける。返答は、「邪魔になるだけだ、そこに居ろ浜面」だった。
建物の中に消えて行く白コートの少女を最後まで見つめながら、ハンドルを胸に抱え込む。
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:29:02.61 ID:DKC7aKRx0
……することが無くなった。
邪魔だと言われ、着いていく事などできない浜面は思想の混沌に埋もれてゆく。
『アイテム』に所属した今では役目と呼べるものがあるけれども、使い捨てられるような場所だ。
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:29:58.81 ID:DKC7aKRx0
頭を思いっきり振って無理やり気持ちを高揚させ、ちょっとばかし重たくなった腕で運転席のドアを開ける。研究所以外何もないその光景に虚しさを覚えた。
浜面「……こういうのを胸に穴がぽっかり開いた感じって言うんだろうな」
何かが足りない。埋め合わせるように詰めていた幻想の蓋が緩んでから、なにもかもが自分から流れて行く気がしてならない。
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:30:56.06 ID:DKC7aKRx0
若干色々と申し訳なく思ったが、盗難車に残された携帯を特にいじる気にもならないので、バイブレーションが起きているまま助手席に投げ出す。
その衝撃なのか携帯が通話モードに切り替わり、スピーカーフォン設定だったらしく甲高い女の声が聞こえてきた。
電話の女『オーイ!下っ端聞こえてるかーー。返事しろーい』
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:31:39.25 ID:DKC7aKRx0
電話の女『うるさいなぁー。そんなんだと一生童貞だぞっ!』
浜面「がっつく男が童貞と何故決め付けるッ!…………否定はしないけどな」
彼女を作らないのではない、作れないのだ。心の奥底に眠るべき浜面の本音である。
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:32:31.68 ID:DKC7aKRx0
電話の女『蒸気機関車地下研究所に絹旗を乗せて行った下っ端が死んだらしい。連絡がつかない』
浜面「……当たりがそっちだった訳か。俺的にはハズレだけどよ。それで、俺は何をすれば良いんだ? 電話してきたからには何かやらせるんだろ」
電話の女『あー、うん!とりあえず、総合極真空管研究所の正門に向かって止めてる車を反対向きにしなさいッ』
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:33:20.75 ID:DKC7aKRx0
電話の女『本題ってよりもさ、専門商人って分かるでしょー? 武装集団やら警備員とかにも銃を販売していたらしいからさ!』
浜面「……あぁ。アイツがどうしたんだよ?会わせろよって言われても無理だぞ、勝手にあっちが接触して来てたんだから」
電話の女『お別れは言えないのが普通なのかもね。私が伝えるべき事はそれだけだ!』
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