過去ログ - 黒夜「『アイテム』」
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70:黒夜のセリフ忘れとった[sage saga]
2011/04/07(木) 01:26:54.75 ID:DKC7aKRx0
>>69 すません、抜け取った


黒夜「……『アイテム』の存在意義は、上層部や極秘集団の暴走を防ぐ事」

以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:27:48.64 ID:DKC7aKRx0
総合極真空管研究所にたどり着いたのは黒夜の一言よりすこし後になった。

そこまで時間は経ってないだろうと確認している間に、勝手にドアを開けて出て行く少女に慌てて声を投げかける。返答は、「邪魔になるだけだ、そこに居ろ浜面」だった。

建物の中に消えて行く白コートの少女を最後まで見つめながら、ハンドルを胸に抱え込む。
以下略



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:29:02.61 ID:DKC7aKRx0
……することが無くなった。

邪魔だと言われ、着いていく事などできない浜面は思想の混沌に埋もれてゆく。

『アイテム』に所属した今では役目と呼べるものがあるけれども、使い捨てられるような場所だ。
以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:29:58.81 ID:DKC7aKRx0
頭を思いっきり振って無理やり気持ちを高揚させ、ちょっとばかし重たくなった腕で運転席のドアを開ける。研究所以外何もないその光景に虚しさを覚えた。

浜面「……こういうのを胸に穴がぽっかり開いた感じって言うんだろうな」

何かが足りない。埋め合わせるように詰めていた幻想の蓋が緩んでから、なにもかもが自分から流れて行く気がしてならない。
以下略



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:30:56.06 ID:DKC7aKRx0
若干色々と申し訳なく思ったが、盗難車に残された携帯を特にいじる気にもならないので、バイブレーションが起きているまま助手席に投げ出す。

その衝撃なのか携帯が通話モードに切り替わり、スピーカーフォン設定だったらしく甲高い女の声が聞こえてきた。

電話の女『オーイ!下っ端聞こえてるかーー。返事しろーい』
以下略



75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:31:39.25 ID:DKC7aKRx0
電話の女『うるさいなぁー。そんなんだと一生童貞だぞっ!』

浜面「がっつく男が童貞と何故決め付けるッ!…………否定はしないけどな」

彼女を作らないのではない、作れないのだ。心の奥底に眠るべき浜面の本音である。
以下略



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:32:31.68 ID:DKC7aKRx0
電話の女『蒸気機関車地下研究所に絹旗を乗せて行った下っ端が死んだらしい。連絡がつかない』

浜面「……当たりがそっちだった訳か。俺的にはハズレだけどよ。それで、俺は何をすれば良いんだ? 電話してきたからには何かやらせるんだろ」

電話の女『あー、うん!とりあえず、総合極真空管研究所の正門に向かって止めてる車を反対向きにしなさいッ』
以下略



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:33:20.75 ID:DKC7aKRx0
電話の女『本題ってよりもさ、専門商人って分かるでしょー? 武装集団やら警備員とかにも銃を販売していたらしいからさ!』

浜面「……あぁ。アイツがどうしたんだよ?会わせろよって言われても無理だぞ、勝手にあっちが接触して来てたんだから」

電話の女『お別れは言えないのが普通なのかもね。私が伝えるべき事はそれだけだ!』
以下略



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:34:03.98 ID:DKC7aKRx0
電話の女『後ろ見な』

通話の切断音が聞こえ、わずかに間をおくと我に返ったように常に開けぱっなしの窓から後ろというか、研究所を視界に入れる。

黒夜が走って研究所から飛び出してきた。能力を発動しているようで、地面がガリガリと削り取られていた。そんな無鉄砲な彼女が発した言葉は、
以下略



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りしました[sage saga]
2011/04/07(木) 01:35:06.09 ID:DKC7aKRx0
黒夜「……ふう、変われ浜面。私がこの状態で運転するのには無理があるだろう?」

浜面「ざっけんな!なんでそんな冷静なんだよォォォォォオオオ!!死ぬわバキッャロゥ!俺はオープンカーなんか望んだつもりはねえぞ!」

叫びながらもキッチリ運転を交代すると、先ほどのカモメをイメージしたようなタクシーが道路の脇を走っていた。
以下略



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