過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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26:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:48:10.30 ID:8GUEOo26o
  あれだけの攻撃をしたのに魔女はまだ生きていた。半分に割れたサッカーボールサイズの欠片から、マミを襲った触手をうねうねと伸ばしている。
  ボコボコと音を立てて、サッカーボールサイズのこぶがどんどん出来あがり、やがて最初の姿へと再生を終える。
  ヒュンッ!!
  信じられない光景に呆然となるほむらを触手が絡め取り、ギリギリと締め付ける。もう一本の触手が気絶しているマミを絡め取り、ギリギリと締め付ける。
  ブンブンと触手がマミとほむらを振り回して、マミとほむらの体をそれぞれに叩きつける。

 「がはっ!!」
  ほむらが吐血する。触手がほむらとマミを思い切り上空に持ち上げ、そのまま思い切り地面に叩きつけた。
  ズガアァァァァァァァァァンッ!!
  地面に叩きつけられたマミとほむらの変身が、魔女の触手で作られたクレーターの中で解ける。二人とも完全に戦闘不能だ。

 「マミさん!! ほむらちゃん!!」
  マミとほむらが敗北する瞬間を見せつけられ、まどかは悲痛な声で叫ぶ。
  ヒュンッ!!
  まどかの叫び声に気付いた魔女の触手が、まどか目掛けて撃ち出される。
  恐ろししい速度で迫り来る死への恐怖に、まどかが目を閉じた一瞬の後。
  ……ドスッ!!
  鈍い音がした。

 「が……ぁ……」
  恐る恐るまどかが目を開くと、まどかの目前に立ちふさがった、芳文の左胸が触手に貫かれていた。心臓への直撃は免れたものの、明らかに致命傷だ。
  ズルッ……。
  触手が引き抜かれると、芳文は前のめりになって倒れる。
 「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 先輩!! 先輩!! 死なないでぇっ!!」
  まどかは目の前で自分を庇って、致命傷を受けた芳文の半身を抱きかかえて半狂乱で泣き叫ぶ。
 「がは……ごめ……ん。守って……あげ、られなくて……」
 「死なないで!! お願い!! 死なないで!!」
 「逃げ……る……ん、だ……」
  それだけ言い残して、芳文の意識が途絶える。もう長くない。
 「あ、あああ……」

  ――ほむらとマミが負けた。今はまだ生きているが、このままでは二人とも殺される。
  そして、芳文はまどかを庇って致命傷を負い、直に絶命する。
  絶望的な状況に追い込まれて、まどかは泣きながらがたがたと震える事しか出来ない……。


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