過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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ちり紙
◆B/tbuP0Myc
[sage]
2011/04/03(日) 01:45:59.20 ID:8GUEOo26o
ズガガガガガッ!! ドカーンッ!!
ほむらと魔女の戦闘の音が結界内に鳴り響く。
「社君!! 鹿目さん!!」
魔法少女の姿になったマミとキュゥべえが、狂った結界の中でやっと見つけたまどかと芳文の元へ駆け寄ってくる。
「マミさん!!」
「社君!? ひどいケガ……!!」
「マミさんお願いです!! 先輩を助けてください!! さっきから血が止まらなくて!!」
「わかってる!! 社君、じっとしてて!!」
マミは芳文に両手を翳して、治癒魔法を行使する。マミの魔法で止まらない血が徐々に止まっていく。
ドカアァァァァァン!!
「ぐっ!!」
ほむらが触手に捕まって壁に叩きつけられる。
「なんなの、この魔女は!? 私はこんな魔女知らないっ!!」
戦闘を開始してから、ほむらはマシンガンと爆弾を併用して速攻で片づけようとしたが、この魔女はすぐに再生してしまう。
この魔女を倒すには手持ちの武器では火力が足りない。どんどんほむらの表情に焦りの色が色濃くなっていく。
「まだこんな所で!! 力を無駄遣いするわけにはいかないのに……っ!!」
左腕の盾から手榴弾を取り出して、口で安全ピンを引き抜き投げつける。爆発と共に魔女の触手が数本と本体の一部が消し飛ぶが、すぐに再生してしまう。
(……どうする? ここは引くしかないか)
右足に絡みついた触手の切れ端を左足で蹴落として、脱出のプロセスを考える。だが、考えをまとめる間もなく、複数の触手が再び襲い掛かってくる。
「くっ!!」
ほむらはシールドを展開しつつ、攻撃を躱す。相手を完全に消し去る火力がない現状、逃げる以外の選択肢はない。
だが、まどかとあのイレギュラーの少年を連れてどうやって逃げるか。ほむらはどんどん追い詰められていく。
「ほむらちゃんっ!!」
魔女に追い詰められたほむらが、魔法で張ったシールド越しとはいえ壁に叩きつけられる姿を見て、まどかが悲痛な叫びを上げる。
「……巴さん。俺の治療はもういいから、あの子に加勢してあげて」
ようやく止血だけは終わった芳文が、マミにほむらへの加勢を頼む。
「何言ってるの!? 血が止まっただけで、まだ治癒は終わってないのよ!! あなた自分の状態をわかって言ってるの!!」
こんな状態で生きてるだけでも不思議なくらいなのに、と言いかけてマミは言葉を飲み込む。まどかが今にも崩れ落ちて泣き出しそうな顔で芳文とマミのやりとりを見ていたから。
「……大丈夫。俺はこんな所で死ぬ気はないから」
そう言って、マミとまどかの顔を交互に見て言う。
「命を粗末にするつもりはないから。今は、あの子と協力して一刻も早く魔女を倒すんだ。あの魔女は一人じゃ勝てない」
「……でも」
「あの魔女は複数の人間を操って通り魔をさせてる。一刻も早く倒さないと駄目だ。だから!!」
「……わかったわ。彼女と協力してあの魔女を倒す。鹿目さん、社君の事お願い。無茶しないように見張ってて」
「わかりました」
まどかの返事を聞いて、マミは魔女の元へと高く跳躍した。
マミは空中で自分の周囲に大量のマスケット銃を顕現させ、魔女に向けて一斉斉射する。
魔女の触手が複数千切れ飛び、魔女本体にも複数の銃痕が出来上がる。
「まだ生きているかしら。暁美ほむらさん」
マミは壁際に追い詰められていたほむらの前に着地して、魔女から目を逸らすことなく問いかける。
「……巴マミ」
「やっかいな相手ね。あれだけの銃撃を浴びせたのにもう再生してるなんて」
「……あれを倒すには一撃で跡形もなく消し飛ばすか、再生する間を与えないように連続で攻撃して潰すしかないわ」
「そのようね。社君の頼みだから今回は手を貸してあげるけど、あなたは私に協力する気はあるかしら?」
「……この状況では嫌でも共闘するしかないわ」
「なら、速攻で片づけるわよ」
「……」
マミの言葉に返事をする事もなく、ほむらはマシンガンを取り出して、魔女を銃撃しながら走り出す。
「行くわよ!!」
マミはベレー帽を手に持って振ると、複数のマスケット銃を地面に突き立った状態で顕現させて、魔女の周囲の地面に一発ずつ撃ち込んでいく。
地面に撃ち込まれた弾丸から光り輝く魔法の糸が伸びて、触手ごと魔女を絡め取り雁字搦めにして拘束する。
「暁美さん!! いくわよ!! ティロ・フィナーレ!!」
ほむらに叫ぶと同時に、マミは巨大なマスケット銃を顕現させて魔女に向けて発射する。
「――っ!!」
――カチリ。
ほむらの盾のギミックが作動し時間停止の魔法が発動して、すべての時間が停止する。ほむらは停止した時間の中で、魔女の周囲に複数の爆弾を設置して、安全圏へと離脱する。
――カチン。盾のギミックが停止し、再び時が動き出す。
バシュン!! ティロ・フィナーレによる砲撃で魔女の巨体に大きな風穴が開いた瞬間、ほむらの設置した爆弾が次々と連鎖爆発を起こし、魔女は完全に灼熱の炎に飲み込まれていく。
「――終わったわね」
マミがまどか達の元へ戻ろうとしたその時だった。
ヒュンッ!!
「――え?」
爆炎の中から一本の触手が飛んできて、マミの背中を横なぎに殴り飛ばした。
ズガアアアアアンッ!!
背中から強烈な不意打ちを喰らい、マミは壁に叩きつけられそのまま気を失ってしまう。
「そんな……」
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