過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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31:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:56:06.12 ID:8GUEOo26o
 「……そんな時はこないね」

 「……?」
  芳文がほむらのに言葉を否定して言い切る。
 「まどかちゃんは何も失ったりしない。俺と巴さんとさやかちゃんが付いてるから」
 「……馬鹿馬鹿しい。あなた達に何が出来ると言うの」
 「出来る出来ないじゃない。するんだ。何もなくさせたりしない。この子を傷つける奴は俺が許さない」
 「……勝手にすればいい。どうせあなたには何も出来ないし、そんな力もないのだから」
  ほむらはそう言い放つと、くるりと背を向け去っていく。

 (……守れなかった。また、守れなかった)
  ほむらは一人、涙を流しながら去っていく。
 (……結局、私にはまどかを守る事は出来ないの? 私はただ、まどかを守りたかっただけなのに)
  ほむらは涙する。ただ一人、救いたい少女の事を想いながら……。

 (力が欲しい……。まどかを守れる、救える力が欲しい……)

          ☆

  ほむらが去った後、芳文達はマミのマンションに寄って、芳文の止血の為に破いたまどかの制服を処分し、マミのお下がりの制服をまどかに着せて、芳文とマミとさやかはまどかを自宅まで送って行った。
  その後、さやかとマミも自宅まで送っていった芳文は、自宅近くにある深夜の公園で一人佇んでいた。
  その公園に捨てられている一台の放置車両。芳文はそれに近づくと思い切り蹴り上げる。
  ズガアァァァァァァンッ!!
  車体裏から内部メカとボンネットまで含めて、容易く芳文の蹴りが貫通した。
 「……」
  ズドンッ!!
  芳文が車体前部に無造作に放ったパンチが、簡単に内部メカごと車体を貫通する。
 「……」
  貫通した穴に手をかけて、力を入れる。
  簡単に車体が頭より上に持ち上がった。
  ――ガシャアァァァァァァンッ!!
  芳文が無造作に投げ捨てた放置車両がぐしぐしゃにつぶれる。
 「……なんだこれ。……俺の体、どうなってるんだ?」
  一人呟く芳文の疑問に答える者は誰もいない。
  ただ静かに、夜は更けていくのだった……。

                                                                                             つづく


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