過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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33:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 02:01:06.74 ID:8GUEOo26o
 「いやいや、それ言ったら俺なんかもっとまだまだだよ。せっかくまどかちゃんが作ってくれた剣なのに、いまだに全然使いこなせてないし」
 「そうね。あの剣は本当にすごい威力があるものね。社君がもっと強くなれば、あれを使って一人で魔女を倒せるかもね」
 「手厳しいなあ、巴さんは」
 「そうかしら? これでもあなたの事は認めてるつもりよ」
 「そう?」
 「ええ」
 「……そっか。それはとっても嬉しいなって」
 「先輩、それ私のセリフ……」
  そんな三人のやりとりにさやかが口を挟む。

 「でもさあ、先輩ってホント、ただの人間なの? なんていうかさ、強すぎてとてもあたしと同じ人類だとは思えないよ。よく魔法少女のマミさんやまどかの動きについていけるよね」
 「……。はっはっは。お兄さんは毎日鍛えてるからねぇ!!」
  さやかの悪気のない、何気ない言葉に芳文は一瞬複雑な表情になるが、すぐに笑いながらさやかの頭をくしゃくしゃと撫でて答える。
 「もう!! また子ども扱いして!!」
 「いやいや、そんなつもりはないんだよ。何ていうか、撫でやすい位置にあるからつい」
 「つい、で女の子の頭撫でるって!!」
 「ごめんごめん。本当に嫌ならもうしないよ」
 「まあ、別にいいけどさ」
 「そう?」
 「でもまどかにまでしたら駄目だかんね!! この子は男子に免疫ないんだから!!」
 「さ、さやかちゃん……苦しいよぉ」
  さやかがまどかに抱きついて芳文に釘を刺す。

 「あー。ごめん、こないだつい、まどかちゃんの頭撫でちゃった」
 「何ぃーっ!? まどかそれ本当!?」
 「う……うん」
  まどかは先日の公園での事を思い出して、赤面しながらさやかにこくんと頷く。
 「何て事……。あたしの嫁が先輩の魔の手に落ちてたなんて……」
  さやかが激しくショックを受けた顔でよろよろと崩れ落ちる。
 「……なんてこった。こんなにかわいいまどかちゃんがさやかちゃんとそんな深い仲だったなんて……。お兄さんちょっとショックだよ」
  さやかの態度に、よろよろと後ずさりながら、芳文はショックを受ける。

 「……巴さん」
 「何かしら」
 「百合も同性愛もあるんだね。……俺、初めて本物を見たよ」
 「私にそんな事言われても……。こういう時、何て返せばいいのかしら?」
 「ちょ!? 違いますから!! さやかちゃんは大切な親友ですけど、そういうんじゃありませんから!!」
 「いいのよ、鹿目さん。愛の形は人それぞれだから」
 「巴さんの言う通りだよ。お兄さん応援するよ」
 「だから違うのにぃ……。それにさやかちゃんには他に好きな男の子がいるし……」
  半泣きでまどかが呟く。
 (……うわあ。何この子。かわいすぎる)
  マミと芳文が同じ感想を抱く。

 「ちょっと、まどか!!」
  まどかに片思いをばらされて、さやかが慌ててまどかをがくんがくんと揺さぶる。
 「さ、さやかちゃん落ち着いて……」
 「……へぇー。さやかちゃんには好きな奴がいたのか」
 「……」
  芳文の言葉にさやかの顔が赤くなる。
 「へえ……。美樹さんも隅に置けないわね」
  マミがそう言うと、さやかはますます赤くなる。
 「そうかそうか。さやかちゃんもやっぱり女の子なんだなあ。その相手と上手く行くといいね」
  芳文がそう言うと、さやかはますます真っ赤になって黙り込んでしまう。
 「……ああっ!! もう!!」
  真っ赤になって俯いていたさやかが、キっと顔を上げて早口でまくしたてる。
 「先輩もマミさんも意地悪だ!! 大体あたしをいじるよりまどかをいじくったほうが楽しいでしょ!!」
 「ええっ!?」
  さやかの叫びにまどかはびっくりする。


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