過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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34:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 02:02:35.59 ID:8GUEOo26o
 「何て事を言うんだ。こんなにかわいいまどかちゃんを弄ぶなんて、お兄さんそんなひどい事出来ないよ」
  芳文はまどかの頭を良い子良い子と撫でながら、さやかにそう言い返す。
  まどかは赤面して俯いてしまう。
 「だったらあたしならいいって言うの!?」
 「うん」
 「即答!?」
 「だってさあ、まどかちゃんいぢめたりしたら泣いちゃうよ。ねえ巴さん」
 「そうね」
 「マミさんまで!!」
  さやかが憤慨する。
 「おお、よしよし。兄ちゃんが良い子良い子してあげるから落ち着こうな、さやちー」
 「さやちー言うなっ!! 子供扱いすんなーっ!!」

 「うふふ。何ていうか、社君と美樹さんってまるで兄妹みたいね」
 「えーっ!? こんな意地の悪い兄貴嫌ですって!!」
  マミの言葉にさやかが嫌そうに返す。
 「ひどいなあ。俺はいつだって紳士なのに」
 「どこが!?」
 「あ、あはははは……」
  まどかはそんなやり取りを苦笑いしながら見ていた。
 「さやかちゃんもいいけどさ、どうせならまどかちゃんが妹の方が良いな」
 「……え?」
  いきなり話を振られて、まどかがびっくりする。

 「お兄さん的にはさやかちゃんが妹でもいいんだけど、どうせならまどかちゃんみたいな大人しい妹が欲しい」
 「えぇぇぇぇっ!?」
 「大人しくなくて悪うございましたね」
 「まあまあ、美樹さん」
  さやかがむくれるのをマミが宥める。
 「という訳でまどかちゃん。一度でいいからお兄ちゃんと呼んでくれないか」
  芳文が真剣な表情でまどかを見つめる。
 「え、えーと……」
 「じー」
 「あ、あぅ……」
 「じー」
 「そ、その……おにい……ちゃん……」
  芳文に期待に満ちた目でじっと見つめられ、まどかは仕方なく恥ずかしそうにモジモジしながら、顔を真っ赤にして上目づかいで小さく芳文をおにいちゃんと呼ぶ。

 「ぐはぁっ!!」
  芳文が両手で頭を抱えて思い切り仰け反る。
 「ヤバイ。ヤバイヤバイヤバイ!! 巴さんこれはヤバイよ!!」
  ぐるんと姿勢を正して芳文は興奮した表情でマミに同意を求める。
 「これが……!! これが!! 妹萌えって奴なんだね!!」
 「いや、あなたのおかしな性癖に同意を求められても」
 「いや!! 巴さん、君ならきっとわかってくれるハズなんだ!! まどかちゃん!!」
  芳文はマミの背後に回り、マミの両肩に手をかけてまどかに向き直らせ、まどかに頼む。

 「今度は巴さんにお姉ちゃんって言ってあげて!!」
 「えぇぇぇっ!?」
 「ちょっと社君!?」
  困惑するマミとまどかを気にする事無く、芳文は叫ぶ。
 「さあ、まどかちゃん!!」
 「え、えっと……」
 「さあ!!」
 「あ、あぅ……」
 「さあ!!」
 「えっと……お、おねえ……ちゃん……」
  芳文の時と同じく、まどかは真っ赤になってもじもじしながら、上目使いでマミの事をおねえちゃんと呼ぶ。

 「はうっ!?」
  ズキューン!!
  マミの心に今までに感じた事のなかった衝撃が走った。
  マミはふらふらとまどかの側に歩いていくと、ギュウっとまどかを抱きしめる。

 「マ、マミさん、苦しい……」
 「鹿目さん、あなた、家の子になりなさい」
 「ええええっ!?」
 「うむ。巴さんにもわかってもらえたようで何より!!」
  芳文はうんうんと腕を組んで頷く。

 (だ、だめだこいつら……。早く何とかしないと……)


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