過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
1- 20
207:1 ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/06/18(土) 19:50:10.80 ID:xxYagLV70
アルエット「あっ、待ってあくせられーた!!」

 ぺこりと小さく会釈をして足早にコルボーの前を通り過ぎたアルエットが、再び右の手を握る。
 振り払うのも面倒で、一方通行は小さな角度で顔をアルエットとは反対のほうにそむけた。

 無理矢理に引っ張りさえしなければ、どうでもいいだろう。

コルボー「……あ、あの!!」 

 幾歩も足を動かさないうちに、背中に向けて大きな声が降りかかった。
 それでも憂わしげに後ろを振り向いたアルエットとは対照的に、一方通行は聞こえないかのように歩を進める。
  
 しかし――

コルボー「今度ミッションに行かれる時は僕も同行させてください!!
     僕も、あなたのお役に立ちたいんです!!」

一方通行「……何言ってンだ、オマエ」
     
 ――これにばかりは、足を静止せざるを得なかった。

一方通行「オマエがノコノコついて来ちまったら意味ねェじゃねェか」

コルボー「えっ……?」


 
一方通行「……俺はオマエらを死なせねェために、わざわざ七面倒臭ェミッションやってやってンだからなァ」

 一瞬振り向いたのもつかの間、一方通行はそれだけを告げるとすぐさま踵を返してしまい、あわててアルエットが追従する。
 
コルボー「…………」

 だがそれとは対照的に、コルボーはその場に立ち尽くし、数週間前の出来事を思い出していた。
 
 ――兄との最後の別れとなってしまった、あの時のことを。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
515Res/385.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice