過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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279: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:30:52.89 ID:5ndn1mbeo
一方通行「ぎゃっは」

 一方通行が、その黒く澄んだ刃を振り下ろした。
 数メートル離れたファーブニルにその切っ先が届くことはないが、
巻き上げられた砂が嵐となって、衝撃波とともにすべてのものに見境なく襲いかかった。
以下略



280: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:31:33.48 ID:5ndn1mbeo
 まず驚いたのはくっきりとした体の感覚だ。
 前回使用時は考える余裕もなかったが、ゼットセイバーが刃を表した事で、明らかに一方通行の受けたダメージは回復されていた。
 同時に能力使用時とはまったく別の理論からなる力が、一方通行の身体能力を強化している。
 それも、自分で制御できるかできないか、というまったく絶妙のラインで、だ。
 
以下略



281: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:32:26.17 ID:5ndn1mbeo
 一つ目の方法は、奴のその鉄壁の源であるソドム&ゴモラを破壊してしまうこと。
 しかしこの案は二重の意味で不可能だ。

 そもそも、先ほどの一撃においてもソドム&ゴモラ自体には傷一つついていない。
 このゼットセイバーの力をもってしても破壊できるかどうかは怪しいところである。
以下略



282: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:33:02.80 ID:5ndn1mbeo
 結局、手詰まりか――と、再び前方をにらみつけたその時。
 
一方通行「ン……?」

 一方通行はゼットセイバーの柄に納められた小さな電撃の紋章を見つけた。
以下略



283: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:33:57.77 ID:5ndn1mbeo
 その二つの大きな力のぶつかり合いは、まったくの互角だった。

 墨色の剣の切っ先が、ファーブニルを一刀に斬り裂かんとする。
 紅蓮の炎を纏ったかのような拳が、一方通行の鼻先へ肉薄する。

以下略



284: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:34:30.08 ID:5ndn1mbeo
一方通行「ハァ、ハァ……ぐおおおォォォォッ!!」

 ガギリ、と荒い音を立ててゼットセイバーが突き立てられる。
 この一撃はソドム&ゴモラで防御されたものの、一方通行はそのままゼットセイバーごとファーブニルの体を押し込んだ。

以下略



285: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:35:11.73 ID:5ndn1mbeo
 戦況に起きた、小さな変化。
 それはエネルギーの影響か、明らかに一方通行のパフォーマンスが低下してきていることだ。
 確かにゼットセイバーは優秀な武器であったが、それゆえに失われるエネルギーも大きい。

 他方、ファーブニルの体力は未だに衰える気配がない。
以下略



286: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:36:00.94 ID:5ndn1mbeo
ファーブニル(コイツ……バテてきやがったか?)

 ファーブニルは気づいていた。一方通行の体力に限界が近付いている、ということを。
 だがしかし、攻める手を休めるつもりは一切ない。
 それは別に相手の頑張りに敬意を表してというわけでもなければ、ハルピュイアの仇を取ってやりたいわけでもなかった。
以下略



287: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:36:38.93 ID:5ndn1mbeo
ファーブニル「超すごいパーンチ!!」

 上斜め45度の角度から、一方通行に向かってファーブニルが右手を突き出し、とびかかる飛びかかる。

一方通行「…………」
以下略



288: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/08/18(木) 21:37:36.60 ID:5ndn1mbeo
 そして自分の目線の先の空に――先ほどまで青が広がっていたはずの空に立ち込めているものを確認して、目を見張る。

ファーブニル「なっ……んなバカな、こんな砂漠の真ん中で……!!」

 一玉、また一玉と降り出したそれは急激に勢いを増し、辺り一帯に土砂降りの雨が突き刺さる。
以下略



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