過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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315: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:14:27.87 ID:ShwQknqMo
 ネオ・アルカディアのエリアX。
 四天王やミュートスレプリロイドの調整のために造られたこの施設が無闇に広すぎると、
その中の一室を訪れたハルピュイアは常々考えていた事を再び思い出していた。
 エリアXの施設は多くが自分の存在する以前からあるものばかりであるが、いささか大げさすぎる。

 本来ならば必要最低限の機能を有する簡素なものにしもっと別な場所に力を入れるべきだ、と思うが、
そうはいってもすでに出来上がっているものについてはどうしようもない。

 現に最近では自分たちの任務もイレギュラー討伐にかなり比重が置かれるようになっているのだから、
目くじらを立てることはあるまい――

 ――と、だだっ広い部屋の中央に横たえられた同僚の痛々しい姿を睨みながら、ハルピュイアは傍らの人間の技師に話しかけた。

ハルピュイア「……様子はどうだ?」

「ご安心くださいハルピュイア様、幸いファーブニル様そのものには別状はありません。
 しかし……全身の駆動系が酷くやられてしまっています。
 これを復旧するにはかなりの時間を要さねばならないことでしょう」

ハルピュイア「かなりの時間、か……どの程度かかる計算だ?」

「内部パーツの取り寄せにかなり食われますので……二週間は」

ハルピュイア「……レジスタンスどもの討伐にも闘将の存在は不可欠だ。
         全力で治療に取り組め」

「……ははっ」

 話が済むと、技師は自ら速やかに退出していく。
 わざわざ自分がここへファーブニルの面会に来たことにただならぬものを感じたのだろう。
 その背中を眺めながら、やはり人間はこういった『空気を読む』事には優れているとハルピュイアは思った。
 多くのレプリロイド――特に戦闘型の者は融通が利かないことが多いのだ。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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