過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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336: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:02:15.04 ID:gfipPGEfo
 相も変わらぬ深海色の景色は絶えることなく彼らの視界を覆っていく。
 一方通行はその様子をモニターごしに撫で、一つ溜息をついた。
 オペレーターたちからの通信によると、自分たちはすでに目的の地区へと足を踏み入れてはいるらしい。 

一方通行「ここが学園都市、第七学区……ねェ」

 しかしそれをいまひとつ認めることができず、一方通行はひとり言のように事実を反芻した。
 
 モニターの先に見える景色。
 いや、それはすでに景色などと言えるものではないのかもしれない。
 
 目の前に広がるのは、かろうじて人工物である面影を残すだけの廃墟の数々だけなのだ。
 さらにその壁面はすべて乳色の苔のような物体で覆われ、建物であったかどうかすら判別するのは難しい。

 これが百年という月日なのか――と、一方通行は改めて自らの越えた時間を思い知らずにはいられなかった。



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