過去ログ - 姫神「ごめんね。上条君」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2011/04/05(火) 22:08:01.92 ID:8p1vlqVPo



私は今一体何をしているのだろう。
ふと、我に返る。

目の前にはバスタブで寝ている上条君がいて、私は規則的に開いたり閉じたりしている彼の口に自分の血が滴った右手の人指し指を入れようとしている。
包丁で指先を切ったためにさっきから鋭い痛みが続いているけど、今は気にならなかった。
無意味なことをしようとしている自覚はあったはずだ。
だけどいざそれを実行する直前になって、我に返ってしまった。
私は今一体何をしているのだろう、と。
これを思いついた時点でこの行為には何の意味も無く、誰も得をしないただの自己満足であることに気づいていたはずなのに。

それでも私の指は止まらず、ただ一直線に彼の口に向かっていく。

「ごめんね。上条君」

誰に聞こえるわけでもない謝罪の言葉を呟くが、これもまたただの自己満足なのかもしれない。


彼の口の中はお世辞にも気持ちいいとは言えなかったけど、それでも不思議と気持ちが少し落ち着いていくように感じた。


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