過去ログ - 暁美ほむら「最後に残った道しるべ」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/04/08(金) 22:48:20.95 ID:4+5uQgBh0
「そう……でしたか」


仁美は寂しそうに顔を落とした。その表情が髪の毛の影に隠れる。


「私、さやかさんが学校こなくなって……今日はまどかさんも学校にきてくれなくて…
一人で学校にきました。でも今まではずっと、三人でいつも一緒でしたのに…」


「…」ほむらは聞いているだけだった。


「私、最近になってずっと思っていたんです」


仁美の語調が少し、強くなる。
ほむらはまるで自分が批難されてるような感触を覚えた。


「まるでなにか、さやかさんやまどかさんが、違う国にいってしまったような…
いつもと、全然変わらないはずなのに、なんだか知らない人たちになってしまったように。
私一人だけを置いて…。そんな風に感じ始めましたの、今はっきり申し上げますが、」


仁美の目が、ほむらの無表情な顔をまっくず見据える。


「そんなふうに感じはじめたの、暁美さん、あなたが転校してきてからなんです。
本当に、暁美さん、何も知らないのですか……?さやかさんのこと、まどかさんのこと…!
本当に何も…?二人は私の、大事な友達なのです!」


今にして、ふとほむらは思った。
仁美は、さやかやまどかと、私よりずっと長い間、一緒にいた友達だったことを。

それなのに、魔法少女の世界に踏み入れて、日常が壊されていく二人のことに、
彼女が気づかないはずはなかったことを。


でも、それでも。

魔法少女の問題は魔法少女で解決しなければ……ならない。
その考えは変わらない。


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