過去ログ - 暁美ほむら「最後に残った道しるべ」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/04/08(金) 22:49:15.24 ID:4+5uQgBh0
ほむらは再び答えた。
「本当に何も知らないわ…」最初の冷めた口調とほとんど変わっていない。
その言葉を最後に、会話は途切れて。
悲しくなるような沈黙の時間が、しばらく続いた。
「わかりました…暁美さん。」
仁美はようやく言った。
「変なことを言ってしまい、ごめんなさい」
くるりと向きなおり、ほむらに背をむけ離れていく。
「でも…もし」
一言いい、そこで足をとめると。
「それでまどかさんやさやかさんに何かあって…あなたがそれを知っていて…
それで私にウソをついていたというのでしたら」
最後に付け加えた。
「私、あなたのこと、恨みますから……!」
その言葉は、余韻の一撃となってほむらの心の中にしばらく残っていた。
目を落とし、少し思いつめる。
彼女はさやかとまどかの友達として、本当のことを知りたいだけなのだ。
それなのに本当のことを知っている自分は、彼女は関係ないと、振り払った。
魔法少女のことを言い訳にして。
運命決するワルプルギスの夜まで数時間を切った。
だが、まだこの時ほむらは、きたる今夜に、自分が魔法少女である秘密を仁美に
知られることになろうとは、思ってもみなかった。
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