過去ログ - 暁美ほむら「最後に残った道しるべ」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/04/08(金) 22:45:52.98 ID:4+5uQgBh0


見滝原中学も、いつものように一限目をスタートさせる。

学校の屋上に設置されたサイレンが、チャイムを快晴の空に響き渡らせる。
そのメロディーはウェストミンスターの鐘と同じだ。


授業がはじまると、ガラス張りで囲まれた教室を、ホワイトボードの前で教員が
出席をとりはじめる。


するとそこで。

「ん?なんだ…今日も美樹さやかは休みなのか」

教師の声が教室に行き渡った。


ここ何日か、教室の美樹さやかの机は空席が続いている。


そのことでクラスメートたちがひそひそ噂をはじめた声も、じっと黙って
席についているほむらの耳に入ってきていた。


美樹さん…最近どうしちゃったのかしら。
体調を崩されたのかしら。
今まで続けて休むことなんてない子だったのにねえ。
バカは風邪ひかないなんていうけど。


しかし、体調のことを思案するのは、噂の核心へ迫るための、
クッションの段階にすぎない。


やっぱり、仁美さんと上條くんの…。
ああ、それ。やっぱ本当なの?
タイミング的にそれしか考えられないでしょ。
美樹さん、上條くんが入院してた頃、よく見舞いに言ってたって話。きいた?
かわいそう…。



もうそんな噂話も、何度も同じ時間を巡ってきたほむらには聞きなれてしまった
ようなものだ。

だが、今日は…。


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