46: ◆YwuD4TmTPM[saga]
2011/04/17(日) 19:29:38.66 ID:ng2NqTaP0
「――!?」
思いがけない乱入者に、ブレードも使い魔たちも一瞬我を忘れて静まり返る。
「危ないところだったわね。……あなた達も」
物腰柔らかな声を発しながら陰から現れたのは、少女だった。
特徴的な、亜麻色にも見える髪を二つおさげにしている。くるくるとカールした癖っ毛が、まるでバネか何かのようにも見えた。
目は柔和に細く、おおよそこの戦場の雰囲気には似つかわしくはなかった。
「……でも、もう大丈夫!」
自信に満ちた声と共に、にっこりと笑う。
そして、まどかが抱いている白い獣を見ると、
「あら……あなた達が、キュゥべえを助けてくれていたのね。ありがとう」
「え、えっと、わたし…」
「……その子は、私の友達だから」
「あの……わたし、この子に呼ばれて!」
その言葉に、何か合点が入ったかのように少女は目を細めた。
「そうなのね。……まあ、そこの騎士さんとも積もる話はあるけれど、その前に――」
すぅー…と深く息を吸うと、少女は黄色く輝く卵型の宝珠を取り出した。
「――まずは、一仕事片付けちゃっていいかしら?」
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