過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/17(日) 16:05:25.68 ID:e2AHbzIn0

「船が……」

「止まった……?」

慣性を無視した挙動に、艦橋で双子がよろめいた。そして目を合わせて、確認のように囁き合う。

超電導電磁推進エンジンの冷却機関が唸りを上げ、コイルに流れる電流が磁場と干渉してローレンツ力を生みだし、イオンが加速する。

リアルタイムで濃度を調整された水が勢いよく船体の中心を通り抜け、その反作用が未知の力によって打ち消される。

相殺ではない。

圧倒的な力で、その場に固定されていた。

「ゼルガイゼルさん……聞こえる?」

「…………」

北洋を居とする海生哺乳類が、周囲の海中に集まっていた。

鯨の歌が船を叩く。

「さようならって……言ってる」

「……うん」



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