過去ログ - 魔法少女まどか☆イチロー
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44: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/04/10(日) 20:48:19.41 ID:5SfnCg8To
「俺のライブに来るやつらなんて、結婚はおろか恋愛だってまともにできねえような
やつらばっかなんだ!

 俺はそういうやつらを励まさなきゃ、元気づけなきゃならないんだよ!

 お前なんかは、ぜえええええったいに、励ましてやらねえんだからな!!」

「だったらアンタなんのために来たんだよ!」さやかは外から(無駄だとわかりつつも)ツッコミを入れる。

「俺が今日ここに来た理由、それは……」

 先ほどまでの喧騒がうそのように静まり返る病室。


「上条きょうすけえええええええええ!!!」


 その静寂を江頭は自らビリビリと破り捨てた!

「今日はお前に一言ものもおおおおす!!」

「出た! モノ申すのコーナーだよさやかちゃん!!」

「まどか落ち着け」

 江頭ほどではないけれど、興奮するまどかをなだめつつさやかは、もう突っ込んでも

無駄だと悟り、そのまま成り行きを見守ることにした。

「なんでしょうか」不機嫌そうな顔の恭介。

「お前、ヴァイオリンを弾いていたらしいな」

「そうですけど、それがなにか」

「お前にとって、ヴァイオリンってのは、そんなに大事なものか」

「何を言っているんですか」

「聞いてんだよ、答えろ!」

「だ、大事ですよ。大事だった、と言ったほうがいいかもしれませんが」

「だった?」

「ほら、もう知ってるんでしょう? 僕の指はもう以前のように自由には動かせないんです。
だから、もうヴァイオリンは弾けない。だから、音楽なんて……」

「お前にとって、ヴァイオリンは大事なものなんだな」

「……はい」

「そんなに大事か」

「そうです」

「だったら命かけられるか?」

「え?」

「だから命をかけられるかと聞いているんだ」

「どういうことです」

「だからさ! 命がけでヴァイオリンを弾きたいって気持ちがあったかって聞いてんだよ!

 明日もし死ぬって分かってて、それでも弾き続けたいと思っていたか!? ああ??」

「それは……」

「ヴァイオリンを弾くな、弾くと殺すぞ。そう言われて、それでも弾きたいと思ってたのかよ!」

「いや、そんなことは」


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