過去ログ - 魔法少女まどか☆イチロー
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71: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/04/11(月) 20:40:23.11 ID:YSX7FtLEo
 とりあえず、さやかとイチローとのやりとりは見なかったことにして、まどかはほむらに言う。

「ほむらちゃん、助けてくれてありがとう。それで、あの魔女は……」

「彼女は、巴マミね」

「知ってるの……? だったら」

「無駄よ」

 まだ何も言っていないけれど、ほむらはまどかの考えをすべて見透かしたかのように言った。

「ほむらちゃん……」

「魔女になってしまった魔法少女は、すでに“生前”の記憶は持っていない。だから、
何を言っても通じないわ」

「それでも」

「このまま彼女を放置していれば、ほかの魔女と同じように無関係の人間を引きこんで、
新たな犠牲が出てしまうから」

「ほむらちゃん、どうするの?」

「ほむら」

 すっと、ほむらの右肩に男性の手が優しく乗せられる。

「イチロー……」ほむらが振り返ると、そこにはイチローがいた。

「大丈夫、美樹さやかだっけ? 彼女なら安全な場所に避難させた」

「頬がちょっと腫れてるけど」

「そこは聞かないでくれ」

「さやかちゃん、無事でよかった」

 イチローと一緒ならまず大丈夫だろう、という気持ちがまどかにはあったので、それほど
さやかに対する心配はなかった。

 それよりも気がかりだったのは魔女のほうだ。


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