過去ログ - 魔法少女まどか☆イチロー
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91: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/04/12(火) 20:28:56.17 ID:irie9aEZo
「きゃあ」

「こらこら一弓(いっきゅう)、自重しなさい」

「ワンッ」

 尻尾を振って自分に飛びついてくる茶色の柴犬は、イチローのような瞑らな瞳でじっと
ほむらを見つめている。

「可愛い」ほむらは一弓を見て、思わず笑みがこぼれる。

「……」

「……」

 気がつくと、イチローと弓子夫妻が笑みを浮かべながら、こちらを見ていた。

「あの、どうかしましたか?」

「いや、キミはそんな笑顔もできるんだな、と思って」イチローは照れながら答える。

「やっぱり女の子は、笑顔が一番よね」と弓子も続く。

「あ、いや」

 ほむらは、自分の顔が熱くなるのを感じた。

「照れなくていいじゃないか」

「……!」

 その後、ほむらはイチローの家の浴室を借りて服も着替えた。

 彼女はすでに魔法少女としての能力を有しているため、入浴はおろか、
食事すらしなくても良い身体になっていた。けれども、こういった行為は嫌いではない。

 ドライヤーで髪を乾かし、イチローたちのいる居間に出て見ると、弓子が嬉しそうに
何かの入った箱を持ってきた。


「ほむらちゃん、これなんだけど」

「あの、なんですか?」

 弓子は、ゆっくりと箱を開ける。そこにはいくつかの髪飾りが入っていた。


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