過去ログ - 青髪ピアス「カミやん、『スクール』って知っとる?」
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602: ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2012/02/17(金) 21:21:56.83 ID:YAYzLbNm0

ドラク「ご存知でしたか。流石は姫君。博識でいらっしゃる」

上条は改めて正面の影を見据える。


感じられるのは明らかに人間とは違う生き物の感覚。


姫神「自分の力が何を冠するか分かっていれば。調べるくらいは当然」

ドラク「そうでしたか。それは大変失礼いたしました」

影は笑顔のままで軽い会釈をした。

姫神「でも。ヴラド3世はあくまでドラキュラのモデルとなった人物といわれているだけ。実際の吸血鬼伝承との因果関係はなかったはず」

ドラク「それに関しては……一言で申しますと火のない所に煙は立たず。という事です」

上条の警戒を余所にドラクルを名乗る男は淡々と言葉を続ける。


上条など気にも留めていないのか。


姫神だけしかその眼には映っていないのか。


あるいはその両方か。


ドラク「そもそもドラキュラという単語自体は後世になって作られたモノですので。大元の吸血鬼伝承のソレとは少し違いますし」

上条「吸血鬼が姫神に何の用だってんだ」

吸血鬼の由来などが聞きたいわけではない。もちろん世間話がしたいわけでもない。

上条は焦れるように会話に割り込んだ。



ぎょろり。



眼が動いた感覚がした。


顔が動いたわけでも体勢がが変わったわけでもないのに。


表現のできない気持ちの悪さに上条は少しだけ後ずさる。




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