過去ログ - 青髪ピアス「カミやん、『スクール』って知っとる?」
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603: ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2012/02/17(金) 21:24:11.10 ID:YAYzLbNm0

ドラク「失礼ですが。貴方様は?」


言葉をかけられて理解する。

今までは姫神と影の間にいたから視線が合っていたように思えただけだ。


ずっと向けられていなかった興味と意識。

それが初めて上条に向けられた。


なぜだろうか。


何かを感じるわけではないのに。



それだけで体が重く、意識が遠くなった。



姫神「彼は。私の大切な」


ほんの少し、ほんの少しだけ姫神が前に出る。

自身の震える手を必死に抑えながら。


姫神「大切な」


前を向いている、後ろを見る事ができない上条には彼女の表情が分からない。

分かるのは彼を掴む姫神の手が震えている事くらいだ。


姫神「大切な。友達」


だから彼女がなぜ震えていたのかも、彼女がなぜ一度言いよどんだのかも分からない。

本当は何を言おうとしていたのかも、何を言いたかったかも知るよしはない。


姫神の言葉で男から向けられていた重圧が和らいだ。

上条が振り向くと姫神は少し俯いたまま、先ほどより少しだけ震えていた。



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