過去ログ - 唯「たからくじ!」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/14(木) 20:39:19.20 ID:7k69ZAWm0

梓「じゃあ、そろそろ」

憂「あ、ごめんね。それじゃあ」

梓「うん。バイバイ」

憂「またね、梓ちゃん」

 もっとお話がしたいところだけど、残業中なのに時間を取っては悪い。
 そのまま、電話を切った。

 お姉ちゃんはまだ軽音部の先輩達に電話をかけているみたいだ。
 今話しているのは、紬さんらしい。

 いまのうちに晩ご飯の支度を始めておくことにした。

 宝くじは明日の朝、換金に行く。
 けれど、少しだけ調べたが、明日すぐにお金を受け取れることは少ないそうだ。

 貯金もほとんどない私たちにまだ贅沢をする勇気はないし、
 外食をするにもまずは冷蔵庫の中の食材を使わないといけない。

 ただ少し、いつもより豪勢な晩ご飯を作っても大丈夫だろう。
 二人で分けていた一尾の魚を、二尾焼いても些細な問題にもならない。

 一生そうして暮らすには足らないだろうけれど、
 1億円という金額の重みと安心感が身にしみてわかる。


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