過去ログ - さやか「さやかちゃんイージーモード」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/04/17(日) 16:50:17.60 ID:CxPl+XYro
 どうでもいい理由。その言葉を反芻して、恭介は我に帰ったように自分の態度を取り繕った。

「さやか、酷いことしてごめんね。ちょっと気が立っていて…やっぱり僕はあのクスリが無いとダメなんだ…」

「分かってる。 恭介は、立派な音楽家になるんだもんね。 そのためなら、あたしも頑張っちゃうんだから!」

 さやかは、もう出勤する準備をすっかり終えていた。玄関まで進むと、恭介の方を振り返り、

「今日の晩ご飯は何がいい?」
 
 と聞いた。恭介にとっては、毎日繰り返される退屈な質問でしか無い。 
 いいからとっととバイトに行けよ、と心に呟きながら

「さやかの作るものなら、何でもいいよ」

 そう返した。本当は何でもいいわけではなく、
 彼女の作ることが出来る貧しいレパートリーの中から自分の食べたいものを考えることが面倒だっただけだ。


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