52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/21(木) 16:49:20.06 ID:tGrQ2dEfo
「あ、あああ、あああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
自らのソウルジェムの濁りは、既に体を動かすことさえ出来ないレベルへと達していたが、彼女は怒りに任せ白のドレスをもう一度体に纏わせた。
穢れた魂は鈍い光を発し始め、幾つものヒビがソウルジェムの上を走る。
「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょうっ!!!殺してやるっころしてやるころしてやる!!!!」
バキンと鋭い音を立てて少女の魂は砕け散り、それを魔女の卵へと変化させていく過程で、彼女の体に吸い込まれる。
「ころしてやるっころしてやるっkorosiてやrukoroしてやるsiteやruころkorosu」
その目はただ黒く染まり、手元のモーニングスターは彼女の腕と一体化し、鼓動と共に肉を帯びる。
足は大きく腫れ上がり、ぶよぶよとした黄色い肉汁を漏らし始める。
「nikun憎idamashitanakorositeyar裏切ttanaaisitekuredousitesouyatte」
純白のドレスはいつの間にか白を強調させる毛皮となり果て、体中を覆い尽くしていた。
首もとからは人間の顔が水泡の如く浮き出ては消え、絶叫を上げる。
「……随分と、醜いものね」
巴マミはマスケット銃の一本を地面に突き刺し、防壁を張っていた。
何度も叩きつけられていたモーニングスターは、いつしかグロテスクな肉塊となり、血潮がマミの顔に跳ねる。」
少女はもはや原型を留めておらず、狼のような顔を滾らせ、もはや腕と呼べるような器官ではない触手を振りかざした。
「……そろそろ無理かしらね」
マスケット銃を既に結界と化した地面から引き抜くと、足に魔力を篭めて大きく飛び跳ねる。
その場所を脂ぎった肉塊が通り過ぎ、生み出されていたマネキンを吹き飛ばした。
「っ!」
飛び出したマミの上に、白い線画のような尻尾が現れ、今にも体を叩き潰さんと襲いかかる。
「八つ当たりにも、程があるのよっ」
足場を空中で生み出し、大きく横へ跳躍し、魔女の本体に向かって数十本のマスケット銃を一斉射する。
それは汚らしい犬のような体を突き破り、魔女は雄叫びを上げながら呆気無く消滅していった。
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