過去ログ - 百合子「これで私の130連勝ね」美琴「128勝2引き分けよっ!訂正しなさいっ!」
1- 20
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2011/04/18(月) 02:58:34.27 ID:hflxQzlu0


それからひとしきり、レーシングゲー、格ゲー、シューティングとあらかたのジャンルをやり尽くした当麻と百合子。
もう目ぼしいのは無いなと当麻が思い始めたころ、彼はふと百合子が先ほど話した言葉が気になった。

「そういや、今日会った時にお前が言ってた、面白い新台ってのはどれのことなんだ?」

「えっと、あれあれ! いっぱい人が並んでる、あのゲームのことだよ」

彼女が指差す方向を、すっと当麻が眺めると、その場所には、閑散としているゲームセンターの中で唯一人だかりが出来ていた。
どうやら対戦型のゲーム台らしく、先ほどから電子音に交じって観客から歓声があがっている。
残念なことに観客が邪魔をして、ゲームの画面は見られないが、上の方にゲーム台の名前が、英字で一際大きく機械的なフォントが掲げてあった。
どうやら店の方もこのゲームの入荷を売りにしているらしく、周囲の壁には○月×日登場の最新台と盛んに煽り立てるポップが張り付けてある。

「BORDER BREAKっていうのか」

「ロボット同士を対戦させるアクションゲームで、何でも業界初の同時20人対戦が出来るらしいんだって」

百合子の説明に、ほんの最近まで二人対戦の初代バーチャロンで感動していた当麻としては、20人という数字がどうもピンとこない。
ほんの少し前の知識が、あっという間に化石化してしまうゲーム世界の進化の速さに、当麻は喜びよりも戸惑いを感じていた。

「ふーん、このゲーセンもこの手の新しい台を仕入れるようになったんだな」

「……そうだね、私的には嬉しさ半分、ちょっと残念って感じかな」

百合子の微苦笑めいた愁いを感じさせる寂しげな横顔を見て、当麻は彼女が言わんとすることを察する。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
122Res/110.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice