過去ログ - 助手「私ってもしかしていらない子ですか?」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/04/22(金) 08:04:28.47 ID:WFqoyjqt0

助手「ふふっ」


エリート「?」


使い魔「どうした?急に笑ったりして」


助手「いえ、この研究室に付いて来てよかったなと思いまして」


エリート「そう言えば、あなたは外縁国の教会に居たと言ってましたわね。
     向こうでは何をしてましたの?」


エリートに質問に、助手は少しためらってから答える。


助手「向こうでは、そうですね、ただの雑用ですかね。私は孤児でしたので、いらない子扱いでした。
   私の唯一の楽しみは、教会に隠してある魔導書をこっそり読むことでした」


使い魔「そうだったのか……俺はその時は別件で中央皇国に行ってたからなあ。
    その話を聞くのは初めてだ」


助手「そしたら、魔導士さんがふらっとやって来て、その魔導書を強引に持って行ったんです。
   その時に、助手として付いて来ないか、って誘ってもらったんですよ。嬉しかったなあ」


暗い顔をしていた助手だったが、当時のことを思い出して、
はにかみながら少しだけ嬉しそうな表情になって言った。


エリート「もしかして、いやなことを聞いてしまったかしら?」


助手「いえ、大丈夫ですよ。でもあそこにいた間は辛かったから、
   ……だから、ついて来て本当に良かったって思ったんです」


エリート「そうでしたの……」


使い魔「まあ、今が楽しいんだったらそれでいいだろ?辛かったことなんて忘れちまえ」


重い空気を変えようと、軽い発言をした使い魔。
助手が抗議の視線を向けながら、再び悲しそうな表情をして言う。


助手「そういえば最初、二人とも全然かまってくれなかったのが悲しかったんですよ。
   結局ここでも私はいらない子なのか、って」


使い魔「う、すまん」



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