11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/04/19(火) 00:14:22.35 ID:XCwvBlUYo
堰を切ったように泣き出してしまった彼女を、衝動的に抱き寄せる。
胸の中で繰り返される謝罪が、逆に心に深く刺さって、
それでも不思議と、平静を保っていた。
「いいの。あなたのその願いは、普通の女の子が当たり前に持っているもの」
「あなたは何も悪くない」
「ただ、私のこの両手は、世界を相手取って戦うには、あまりにも小さすぎた」
「かつては私も、みんなを救おうとしていたけれど」
「繰り返す失敗の中で……諦めてしまった」
「ごめんなさい。謝るべきなのはむしろ私」
「またこうして、あなたを悲しませてしまった」
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