12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/04/19(火) 00:15:13.36 ID:XCwvBlUYo
口から零れる言葉に、けれども自分の心は動いてくれない。
諦観の根はあまりに深く、私の心を貫いてしまっていた。
「っ、ほむらちゃんは、悪く、悪くなんて、ない!」
「だって、そんな、何度も何度も、みんなが死ぬ所を目にして」
「それでも、私の、私なんかのために、だって、そんなに」
「絶対、絶対に!ほむらちゃんが悪いなんて、ことはないもん!」
「っううううううう、うううぅぅぅぅぅぅうぅうあああああぁぁぁぁ…………!」
鹿目まどか、あなたは本当にどこまでも優しい。
その優しさのせいで、凍らせたはずの感情がほどけて
「………………………、っう………………………………………………」
最後に流したのはいつとも知れない、涙を零してしまっていた。
そうして二人の少女は涙を流し続け、
窓を打つ雨音はさらに激しさを増す。
謝罪の声はどちらとも取れず、ただお互いを慰め続けて、時は流れていった。
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