過去ログ - 美琴「ねぇ……いつになったら、アンタは許されてくれるの?」 一方通行「…………」
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135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西)[saga]
2011/07/15(金) 00:11:16.41 ID:hj63U58G0







とある病院の一室。

そこでは、一人の男が何もせずに立ち尽くしていた。

(『冥土帰し』、か)

先程の客人が残した言葉を、彼は反芻する。

誇りある呼び名。

彼の生き方を表す、一つの名。

そして、忌まわしい呼び名でもある。

彼は、自分を『医者』と呼ぶ事さえも許せなかった。

それでも『医者』と名乗るのは、彼なりの償いと意地によるところが大きい。

「……やれやれ」

深々と、息を吐く。

茶封筒を机の引き出しにしまい込み、ただの『医者』はブラインドを久しぶりに上げてみる。

途端に部屋の中に強烈な光が差し込み、思わず目を閉じた。

少しずつ目を慣らして、彼は窓から空を見上げた。

今日は、雲一つない晴天だった。

数日ぶりに見る青い空は、ただただ目に痛い。





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