過去ログ - 佐々木「ふむ、今日は彼にしようか」
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309: ◆W8P0dYk0II[sage]
2011/06/02(木) 18:54:39.06 ID:+4murTol0
佐々木
「と言ってもやることないんだけどね」
「まぁ、ダイエットと考えればよいか」

ボクは目的なく街中を歩いていた
街には少しばかり人の数が少ない気がした
佐々木
「まぁ、今にも降りそうだしね」

見上げた空は、見事な曇天
いつ雨が降りだしてもおかしくはない天気だった
佐々木
「傘を持ってくるべきだったかな……いや、いざとなったら濡れて帰るのもありだろう」

そんなことを考えながらら、ブラブラ街中を歩く
佐々木
「流石に街中は暇だったかな」

いっそ今からでも電車にもって、どことも付かない田舎道を闊歩するにも良いかも知れない
そんなことを考えていると、見知った顔を見つけた
唯一に等しい友人、橘京子その人だ
佐々木
「おおーい、って、人連れか……」

声をかけようとして、彼女の隣で長い髪の女性がいるのを見て、ボクはとっさに口をつぐんだ
しかし、それでも気付かれてしまったのか、こちらを振り向いた橘さんが笑顔で手を振っている
佐々木
「挨拶軽くして、適当な言い訳して帰ろう……」

彼女の交友関係にボクが触れて、変なことになっても申し訳ない
そう思い、あまり気乗りしないが二人に近づく
佐々木
「やぁ、橘さん」

「こんにちはなのです!」
「ちょーど良いところであったのです、これから佐々木さんのお家にいこうとしてたところなのです!」
佐々木
「へぇ、それは良いけど、彼女、お友達じゃないのかい?」

元気に話橘さんの笑顔に押されながら、隣で顔を伏せている女性に目を向ける

「この子を紹介したかったのです、この子どう思います?」

橘さんは、俯く彼女の後ろに回り、方に手を置きボクに突き出す
佐々木
「どうって……」

聞かれたボクは失礼だとは思いながらも、彼女を舐めるように見つめる
背はボクと同じくらい、髪は肩口で揃えられて綺麗だね
スタイルはかなり細めで羨ましいけど、胸は勝ったね
服装はスリット入りのマイクロミニに、ワイシャツ、少し派手なような、妙な組み合わせだ似合ってるけど
肌も綺麗だし、顔も大人しめだけど……顔
顔……この顔、んん?
この顔……
佐々木
「んん〜? 君、どこかで会ったことあったかな?」

ボクは目の前で顔真っ赤にして震える彼女の顔を覗き込む
少し気の弱そうな整った顔立ち
この顔をボクはどこかで……
どこか……で
佐々木
「あ……」


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