過去ログ - 佐々木「ふむ、今日は彼にしようか」
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82: ◆W8P0dYk0II[sage]
2011/04/23(土) 16:27:43.46 ID:Amq0YFcJ0
 しばらくの無言の後長門さんはゆっくり口を開いた 
 長門有紀 
 「貴女が、誰かに脅され、もしくは金銭的な理由でそのような身になっているのだとしたら――」 
 佐々木 
 「優しい優しい宇宙人様が助けてあげようとしてくれたのかい?」 
  
 彼女の言葉を遮り言葉を投げる 
 佐々木 
 「それともあれかな、負け犬同士傷でも舐めあおうって言うのかな?」 
 長門有紀 
 「負け犬? それは誰のこと?」 
  
 ボクの言葉に反応して長門さんが口を開く 
 それにからかうような言葉を放る 
 佐々木 
 「彼に選ばれなかった不遇の負け犬姫のことさ、ボクや君、さ」 
 長門有紀 
 「…………」 
  
 長門さんはしばらく黙ると、急に笑い出した 
 長門有紀 
 「くす、くすくす……くすくす」 
 佐々木 
 「どうかしたのかい?」 
  
 異様な反応にいぶかしむ 
 しかも笑っているのは長門さんだけではなく 
 朝倉涼子 
 「駄目よ長門さん、笑っちゃ……ぷっ」 
 長門有紀 
 「あ、あなたも、くすくす、笑ってる」 
  
 目の前の2人が、揃って笑っていた 
 ボクはそれにどうにもイラつき、机を指でこつこつ叩く 
 佐々木 
 「思わせぶりな態度は控えて貰えないかな?」 
  
 2人はそんなボクの態度でさえ可笑しいの、笑い続け 
 そして立ち上がった 
 長門さんは財布から一万円札を机に置くと去り際に 
 女性らしい、人間らしい笑顔で告げた 
 長門有紀 
 「彼は、キョンくんは今私と暮らしてる」 
 朝倉涼子 
 「私はその隣にすんでまぁーす♪」 
  
 ボクはその言葉に絶句する 
 そしてそれに追い討ちをかけるように、二人は練習したように声をはもらせる 
  
 「「私たちは2人とも彼から愛を受けている 
                     負け犬はあなただけ」 
  
 ボクは彼女たちの背が見えなくなってから呟く 
 多分悪意に塗れた笑顔で 
 佐々木 
 「愛を受けてる? 笑わせるな、君たちは都合の良い肉便器だろ?」 
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