27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/04/22(金) 14:30:42.67 ID:Hio9flSSO
唯「姫子ちゃん……うわあ!?」
憂「お姉ちゃん、大丈夫!?」
横に倒れそうになるのをなんとか堪えた。
憂が唯に抱き着いていた。
唯「だいじょーぶだよ、憂……」
憂「よかった……よかったぁ……」
憂が唯の首にしがみついて嗚咽を漏らした。
唯(そうだ……私、殺されようとしていたんだ)
憂の温もりを感じて、ようやく唯は安堵からため息をついた。
自分も憂も生きている。
今まで当たり前であったそのことに、唯は生まれて初めて感謝した。
憂「お、お姉ちゃん!?」
突然、足から力が抜けてへたりこんでしまった。
安心して緊張の糸が切れたせいだろう。
唯は唇を緩めた。
憂「お姉ちゃん、しっかりして」
唯「うん、だいじょーぶ。だいじょーぶだから」
唯は自分に言い聞かせるかのように、そう言った。
ふと見上げた夕日は、さっきよりもずっと赤く見えた。
[平沢唯。DEAD END――回避]
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