過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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257: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/08(金) 03:42:38.42 ID:+cDj65g7o

「ホラーではない、か」

 ホラー。おそらくは、それが彼の敵。
 ホラーが何かは知らないが、あの緑色の炎を出すライターが《ホラー》とやらを見分ける道具。
 それをほむらにかざして確証を得たのだとしたら、一つの仮説が成り立つ。
 即ち、ホラーは人に化ける能力を持っている。

「そう、ホラー……あなたがホラーなのね?」

 ほむらは男に突き付けた銃に力を込めて言った。そう考えれば、鋼牙の忠告もすべて辻褄が合う。

「さっさと正体を見せたらどう? 時間を掛ければ掛けるほど、あなたに不利になるんじゃないかしら?」

「しょ、正体って……」
 
 あくまで白を切る気か。
 だがホラーという単語を口にした瞬間、男が僅かだが反応したのを、ほむらは見逃さなかった。
 これはかなり核心に近いのではないか?
 ここぞとばかりに、一挙に畳みかける。
  
「鋼牙――彼は、あなたの天敵はじきに使い魔を片付けてここに来るわ。それが怖かったから足止めをさせたんでしょう?
でも残念ね。いくら数に物を言わせても、あの程度の雑魚なんて彼の敵じゃない」

 間違っていてもいい。マミを少しでも信用、或いは攪乱させられるなら、今はとにかく喋ることだ。
 珍しく、柄にもなく多弁になるほむら。とにかく男の正体を暴こうと躍起になっていた。
 そこへ、蚊帳の外に置かれていたマミが口を挿むが、

「ちょっと、ホラーっていったい何の話――」

「クッククク……」

 と、不気味な含み笑いに遮られた。
 不様に怯えていた男が一変、さも可笑しそうに何度も頷いている。




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