過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[sage saga]
2011/07/08(金) 03:42:38.42 ID:+cDj65g7o
「ホラーではない、か」
ホラー。おそらくは、それが彼の敵。
ホラーが何かは知らないが、あの緑色の炎を出すライターが《ホラー》とやらを見分ける道具。
それをほむらにかざして確証を得たのだとしたら、一つの仮説が成り立つ。
即ち、ホラーは人に化ける能力を持っている。
「そう、ホラー……あなたがホラーなのね?」
ほむらは男に突き付けた銃に力を込めて言った。そう考えれば、鋼牙の忠告もすべて辻褄が合う。
「さっさと正体を見せたらどう? 時間を掛ければ掛けるほど、あなたに不利になるんじゃないかしら?」
「しょ、正体って……」
あくまで白を切る気か。
だがホラーという単語を口にした瞬間、男が僅かだが反応したのを、ほむらは見逃さなかった。
これはかなり核心に近いのではないか?
ここぞとばかりに、一挙に畳みかける。
「鋼牙――彼は、あなたの天敵はじきに使い魔を片付けてここに来るわ。それが怖かったから足止めをさせたんでしょう?
でも残念ね。いくら数に物を言わせても、あの程度の雑魚なんて彼の敵じゃない」
間違っていてもいい。マミを少しでも信用、或いは攪乱させられるなら、今はとにかく喋ることだ。
珍しく、柄にもなく多弁になるほむら。とにかく男の正体を暴こうと躍起になっていた。
そこへ、蚊帳の外に置かれていたマミが口を挿むが、
「ちょっと、ホラーっていったい何の話――」
「クッククク……」
と、不気味な含み笑いに遮られた。
不様に怯えていた男が一変、さも可笑しそうに何度も頷いている。
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