過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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276: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/15(金) 00:02:59.08 ID:AD0JWSFBo

 ただ、爆音に紛れて何かがヒュンと空気を切り裂いた。頭上を掠めた幾つものそれは、カカカカッと壁に突き刺さる。
おそらくは破片だろう。伏せていなければ、どうなっていたことか。想像してゾッとする。
 側面ですらこれなのだ。正面に立つマミは全身を貫かれていても不思議はない。
 マミは、ホラーどうなっただろう。未だ爆煙が立ち込め、なんとか視覚が正常に戻っても両者の姿は見えない。
以下略



277: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/15(金) 00:05:17.18 ID:AD0JWSFBo

「嘘……」

 愕然とするマミは力なく項垂れる。
 ティロ・フィナーレが相殺された。
以下略



278: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/15(金) 00:06:54.18 ID:AD0JWSFBo

 無理だ。

 この傷で、魔力を大量に消費した状態で、どうやっても勝てる術が見つからない。
 マミの心を支配する恐怖。一たび恐怖が顔を出せば、次に生まれるのは怯懦と相場が決まっている。
以下略



279: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/15(金) 00:32:21.78 ID:AD0JWSFBo

 ただでさえ、腰が抜けかけていたのに。
 逃げようにも暗闇で足下も定かでなく、そこかしこに転がる瓦礫で足取りは覚束ない。
仕方なく、さやかとまどかは円形のフロアの外周に手をついて逃げるしかなかった。
 今もマミとほむらとホラーの激しい戦闘は続いている。
以下略



280: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/15(金) 01:16:07.26 ID:AD0JWSFBo

「きゃっ――」
「うぁっ――」

 まどかの声なのか、自分の声なのかも判然としない。正しく声が出ていたのかさえも。
以下略



281: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/15(金) 02:03:49.33 ID:AD0JWSFBo

 直後、さやかのいた場所を飛散した無数の破片が通り過ぎた。
間一髪――とはいかなかったようで、さやかの左足のふくらはぎに破片が一つ突き刺さる。
 かなり無理な体勢を取ったせいか、右足首が変な方向に曲がったのを自覚する。
どうやら挫いたようだ。
以下略



282: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/15(金) 02:55:45.11 ID:AD0JWSFBo

「ごめん……ちょっと……無理、かも……」

 笑顔を作ろうとしたが、今度は形にならなかった。

以下略



283: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/07/15(金) 02:58:23.20 ID:AD0JWSFBo
また中途半端で申し訳ありませんが、一旦ここまで。
明日こそ切りのいいところまで進めます。
ちょっとくどいかなぁ、とは思うのですが……


284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/15(金) 03:00:01.40 ID:/kVGLGFP0

鎧はまだお預けか


285: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/07/15(金) 03:30:27.55 ID:AD0JWSFBo
追記:また忘れていましたが、>>279と280の間に視点変更があります
わかりにくくてすみません

>>284
もう少しお待ちください。なるべく追い詰めてから出そうかと


286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/07/15(金) 03:51:08.49 ID:Og14GDhs0
乙!
魔法少女に対してホラーは完全に天敵なんだね
まあ、基本的には完全に倒す事は出来ずソウルメタルに封印して魔界に強制送還させるしかないような奴らに対してどうしろって話だわな


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