過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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335: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2011/07/29(金) 02:03:01.48 ID:2E9O0+Rlo
月曜か火曜と言っておきながら、ちょっと今日も投下できそうにないので業務連絡。
一番面倒な部分は越えたので、早ければ明日。遅ければ土日になってしまうかもしれません。
現時点で約5800字で8レス分なんで、多分15レスくらいは行くかも。



336:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/07/31(日) 22:08:03.11 ID:HA39iPaM0
っまーつーわー
いつまでもまーつーわ


337: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/07/31(日) 23:59:52.88 ID:sf8nTwBJo


 もう何分経ったろうか。時間の感覚は、とうになくなっている。
 時間に意味はない。意味があるのは、耳を塞いでも入ってくる音だけ。

以下略



338: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/08/01(月) 00:04:00.90 ID:xyazy6L6o
*
 
 マミは背後で静かに絶望する少女に気付かない。
 ありとあらゆる感覚は目前の敵に向けられ、背後を振り返る余裕などない。
一瞬でも目を逸らせば、ホラーの左腕に切り裂かれる。
以下略



339: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/08/01(月) 00:06:08.32 ID:xyazy6L6o

 勝利条件は撃破でも生還でもない。二人の少女が逃げ切るまでの時間稼ぎなのだから。 

 彼女――ほむらと呼ばれていた魔法少女は逃げたのだろうか?
声が聞こえず、周囲にもいない。どうやらそのようだ。
以下略



340: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/08/01(月) 00:08:43.89 ID:xyazy6L6o

 天井間近まで上ったマミだが、追撃は止まない。
猛追する触手に向かい銃撃するも、触手は器用に避けつつ、マミの死角となる真下から伸びる。
 胴に巻かれていたリボンが解け、代わりに足首に巻き付いたリボンが急速にマミの身体を引っ張り、
 目標を失った触手は軌道修正が利かず、そのまま天井に突き刺さった。
以下略



341: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/08/01(月) 00:10:24.04 ID:xyazy6L6o
 
 数十秒間、触手は自ら貫いた天井から抜けずにもがいていた。
 もがく間も、戻ってからも、マミは孤軍奮闘を続けた。
 リボンで自分を操作する戦法は有効だった。触手同様、変則的な動きを可能とし、予測が付き辛い。
難点は、強引に身体を引っ張るので少々の痛みが残ることと、衝撃を殺す必要があること。
以下略



342: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/08/01(月) 00:12:11.57 ID:xyazy6L6o

 マミの危惧は現実になった。
 ホラーの触手が激しく波打ちながら床に穴を穿ち、コンクリートを抉り取りながらマミに迫る。
この苛烈な攻撃、間違いない。これで決める気だ。
 迎撃は無理。防御は論外。生半可な回避も通じない。
以下略



343: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/08/01(月) 00:14:17.61 ID:xyazy6L6o

 マミの身体が斜め後ろに飛んだ。

 腰にはリボンが巻き付いていた。この一本を引っ掛けた状態で、マミは移動していた。 
 リボンは無数に生やし使い捨てられるが、触手は一本。
以下略



344: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/08/01(月) 00:16:10.14 ID:xyazy6L6o

 突如、マミの身体はバランスを失い、床を滑る。
 ホラーの前を大きく逸れ、フロアの壁まで転がり、

「ぁぐっ!」
以下略



345: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/08/01(月) 00:17:59.20 ID:xyazy6L6o

――でも、これでいい。これで十分。私はやるべきことをやったのだから。安心して、胸を張ってパパとママの許に逝ける。

 緩やかに閉じた目から一筋の涙が伝う。口許を綻ばせるマミの表情は安らかだった。
 絶命の瞬間まで、幸せだった頃の想い出に浸ろう。
以下略



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