過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/10/06(木) 02:50:23.82 ID:ISn5s9jjo
それは嵐の前触れであり、濁流がすべてを押し流した後でもあった。
一見冷静に見えるが、心中では変わらず炎が燃えている。獣は今にも檻を破って飛び掛からんと暴れている。
椅子に上がったのも、もしもの場合に先手を取れるから。この場で襲いかからないのは精一杯の分別。
誰にも邪魔されず戦うこと。願わくば、どちらかが倒れるまで。
最早、自分の内にはそれしか残っていない。
その為なら、抑え難い感情の爆発も薄皮一枚で抑え込んで見せる。
杏子は数秒前とは一変した、至って穏やかな声音で語り始める。
「面白そうじゃん……そのケンカ、買ってやるよ」
それとも、これは自分が売ったことになるのか。それすらどうでもよかった。
どうせ、こいつもやる気なのだ。どちらが先でも関係ない。
「あたしとあんた、決着を付けたいと思ってたんだ」
やっと、この街に来た本当の理由を明かせる。そして決着の付け方は、最も単純で、最も得意とする方法。
これで良い。最初からこうすれば良かったんだ。
先の不安や魔法少女の秘密、自らも気付かなかった気持ち――真実なんて考えるだけ無駄。
思う様、衝動に身を委ねればいい。戦っている瞬間だけは、何もかも忘れられるから。
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