過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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687: ◆ySV3bQLdI.[saga sage]
2011/10/31(月) 00:31:49.66 ID:27EeKanHo

「っっぉおおおおお!!」

 喉から気勢を振り絞る。
 五体を余すところなく駆動させる。
 杏子の脚が、屈んだ零の背中を蹴った。しかし足の裏で蹴ったそれはダメージを与える為ではない。

 跳ぶ為だ。
 掴んだ槍は離さず、そこを支点に身体を跳ね上げた。
 空を見ていた視界がぐるりと回転。天地が逆になった路地の景色が映る。
 
「伸びろおおおおおお!!」

 意図に気付いた零が捕まえるより早く、伸びた槍が逆立ちになった杏子を打ち上げた。
杏子は4〜5メートルの高さで身体を前に倒し、槍を引き抜きつつ元の長さに戻す。
 着地地点には既に零が走り込まんとしている。

――間に合うか!?

 こればかりはどうしようもない。せめて足掻くしかできない。
 地に足が着く前に槍を突き出す杏子。
 駆ける零。
 杏子の着地と同時、二人は激しくぶつかり、二つの影が重なった。

 息がかかる距離まで顔を接近させているが、どちらにも言葉はない。
ただ絡み合い、荒い息を吐くばかり。

「さっきのは眼福……と言いたいけど、折角ならもう3,4年して出直してほしいとこだな」



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