過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[saga ]
2011/11/18(金) 01:53:38.68 ID:a7u3xc3Yo
ただの長槍ならば狭さは障害にもなろうが、杏子の槍は鞭に近い。狭さを逆手に取って存分に振り回されていた。
常識で考えれば、異常に長大な槍が勢いを衰えず暴れ続けるなど考えられない。
重量を考えても、どんな屈強な男であれ不可能。それを言うなら、そもそも伸びること自体があり得ないのだが。
それを現実に10代半ばの少女が覆している。
常識、条理、摂理、法則。
これらの単語を振りかざすことを虚しいものとしているのは、
――魔法、か……。
心中で呟く。
初めて彼女の魔法に脅威を覚えた瞬間だった。
とてもじゃないが迂闊に近付けない。必要以上に伸びた槍は、ひとつかわしたと思いきや次が襲いかかってくる。
それをかわしても、前にかわしたものが軌道を変えて戻ってくるのだ。
まさしく巨大な蛇が路地を塞いで身を波打たせているよう。
そして蛇を意のままに操っている少女は、嵐の中心で指揮棒を振るかのように堂々と槍をさばき、
輪舞を踊るかの如く優美に回っていた。
その様は可憐で、それ故に恐ろしい。
槍は周囲の壁をことごとく破壊しながら、既に目視できない速度にまで達している。
ガガガガガッ――と道路工事のドリルにも劣らない騒音が戦場を支配する中、零は声を張り上げた。
「あんまり派手にやると人が来るぜ、あんこちゃん!」
「知ったことじゃないね! 来たとしても、割って入れる奴はいないだろうさ!」
確かに。
幸いと言うか、残念ながらと言うか、前後の見通しは良く、裏口らしき扉も見当たらない。
誰かがひょっこり顔を出して巻き込まれる心配はなさそうだ。だからこそ、杏子も無茶をしている。
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