過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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719: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:03:52.45 ID:a7u3xc3Yo

 どうしたものか。涼邑零は考える。
 だいたいのテストは終わった。と言っても、はしゃいでいる今の彼女の理解は得られそうにない。
こうなれば逃げてもいいのだが、後ろから狙われれば厄介だ。

以下略



720: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:12:41.36 ID:a7u3xc3Yo



「さて……と」

以下略



721: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:22:46.00 ID:a7u3xc3Yo

 返事はない。

 僅かではあるが息を切らし、汗を散らし。
 零は目に見えて疲弊していた。壁を交互に跳び移る速度も心なしか落ちている。
以下略



722: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:33:15.79 ID:a7u3xc3Yo

「ちぃっ!」

 面食らったのは零だ。
 既に身体は宙にある。どれほどの身体能力を持とうとも、
以下略



723: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:41:43.66 ID:a7u3xc3Yo



 杏子自身、薄々だが知り始めていた。
 本心では届かないことを望んでいるのだと。
以下略



724: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:52:18.01 ID:a7u3xc3Yo



 槍を固く握り、零を見やる。
 まだ、勝負は付いていない。
以下略



725: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 03:05:50.97 ID:a7u3xc3Yo

「ふっ……!」

 と、短く息を吐いて零が動いた。身を縮めるでもなく、大きく回転して逃れるでもない。
緩やかに、四肢をそれぞれの方向に対応させる。
以下略



726: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 03:12:32.93 ID:a7u3xc3Yo


 完敗だ。


以下略



727: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 03:24:17.81 ID:a7u3xc3Yo

*

 先に察知したのは零だった。
 杏子が気付いたのは、かつてなく緊迫した表情を彼が浮かべてから。
以下略



728: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 03:31:12.31 ID:a7u3xc3Yo

*

 その頃、杏子は迷っていた。

以下略



729: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 03:42:34.91 ID:a7u3xc3Yo

 こんな呆気ない、つまらない偶然で勝利を得てしまっていいのか。
 実力で彼を捩じ伏せ、超える実感をこそ求めていたのに。
 納得できない勝利と納得できる敗北では、後者の方が価値があるのではないか。
そして、前者の場合は決してやり直しが利かないのだ。
以下略



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