過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2011/12/31(土) 01:25:54.83 ID:wBn9Y2uto
「指輪が喋るのは不思議じゃない。でも、理由もなく指輪が喋ったりもしない。喋るからには何か役割を持っているはず」
「まぁな。俺様はホラーの気配を感知して、鋼牙に位置を伝えるのが主な仕事。後はまぁ、喋ってできる範囲ってとこだ』
「ん? どういうこと?」
さやかはほむらの言葉が今ひとつ理解できなかった。そこへ助け船を出したのがマミ。
「何事にも必ず意味はあるってことかしら。そうね、例えば……」
顎に指先を当て、考える仕草をすると、ティーカップを持ち上げて見せた。
「ティーカップに取っ手が付いてるのは何の為? ないと熱くて持ちにくいからよね。その他にも、熱い紅茶が飲みやすいよう形が工夫されているの。
要は、それと同じ。きっとザルバさんも喋る理由があるから喋れるようになってるのね」
『ま、そんなところか』
「そうやって考えると、不思議なことも少しは見えてくるかもしれないわね」
「なるほど……」
さやかはマミの説明を聞いて、ようやく合点がいった。と同時に、最も根幹の疑問にぶち当たる。
こればかりは、考えても答えどころか予想すら立てられない。そもそも、今日はそれを聞きに来たのだから。
「でも、あたしたちまだホラーが何かも知らないんですけど」
「は、はい。私も知りたいです」
「そうだったわ。では、話していただけますか? 冴島さん」
全員が一斉に鋼牙に向く。
鋼牙は彼女らを一瞥し、おもむろに口を開いた。
「ホラーとは、異なる世界、《魔界》からこの世界に現れる魔獣だ。奴らは人や物の陰我――内なる闇に憑依、寄生する」
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