過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/02/19(日) 23:53:24.80 ID:thheYmzFo
「ふざけないで。あなたは――」
「私はふざけてなんかいない。至って真面目よ。
だからこそ誘ったの。私に言わせれば、あなたの方がよほどふざけてるわ」
マミはほむらの言葉を遮ると、反論を待たず再度まどかとさやかの方を向く。
そこに、さっきまでの優しい笑顔はない。
「今日じゃなくてもいい。でも、どんなものか二人は知っておいた方がいいと思うの。
誤解しないでほしいのだけど、私はあなたたちに魔法少女になってほしいんじゃない。
ただ見て、考えてほしいだけ。魔法少女になって魔女と戦うとはどういうことかを」
あったのは真剣な眼差し。
凛々しく力強く、それでいて脆く壊れそうでもある。
まるで独りにしないでと、訴えかけているようでもあった。
先達としての戦士の顔と、一人のか弱い少女の顔。
どちらかが仮面ではなく、どちらも彼女の一部。
それでも鋼牙は口を開く。言わねばならない。たとえ彼女を傷つけたとしても。
「待て、一般人を魔女との戦いに連れていく気か?
魔女の結界がどれだけ危険な場所か、お前が一番知っているだろう」
ほむらに代わり、マミを咎める鋼牙。隣では、ほむらも無言の抗議を示している。
一人での戦いと、誰かを守りながらの戦い。後者が数段困難なことくらい、わからないマミではないはず。
なのに敢えて誘うのなら、そこには相応の意味がある。
だからとて、鋼牙も黙って見過ごす訳にはいかなかった。
「足手纏いになるだけだ。二人の命はおろか、自分の命まで危険に晒す。
そして、お前が倒れれば……それは二人の死だ」
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