過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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937: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/02/19(日) 23:53:24.80 ID:thheYmzFo

「ふざけないで。あなたは――」

「私はふざけてなんかいない。至って真面目よ。
だからこそ誘ったの。私に言わせれば、あなたの方がよほどふざけてるわ」

 マミはほむらの言葉を遮ると、反論を待たず再度まどかとさやかの方を向く。
 そこに、さっきまでの優しい笑顔はない。

「今日じゃなくてもいい。でも、どんなものか二人は知っておいた方がいいと思うの。
誤解しないでほしいのだけど、私はあなたたちに魔法少女になってほしいんじゃない。
ただ見て、考えてほしいだけ。魔法少女になって魔女と戦うとはどういうことかを」

 あったのは真剣な眼差し。
 凛々しく力強く、それでいて脆く壊れそうでもある。
 まるで独りにしないでと、訴えかけているようでもあった。

 先達としての戦士の顔と、一人のか弱い少女の顔。
 どちらかが仮面ではなく、どちらも彼女の一部。
 それでも鋼牙は口を開く。言わねばならない。たとえ彼女を傷つけたとしても。

「待て、一般人を魔女との戦いに連れていく気か? 
魔女の結界がどれだけ危険な場所か、お前が一番知っているだろう」

 ほむらに代わり、マミを咎める鋼牙。隣では、ほむらも無言の抗議を示している。
 一人での戦いと、誰かを守りながらの戦い。後者が数段困難なことくらい、わからないマミではないはず。
 なのに敢えて誘うのなら、そこには相応の意味がある。
 だからとて、鋼牙も黙って見過ごす訳にはいかなかった。

「足手纏いになるだけだ。二人の命はおろか、自分の命まで危険に晒す。
そして、お前が倒れれば……それは二人の死だ」




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