3:団子屋
2011/04/23(土) 04:22:04.98 ID:jz2aUBi80
彼女がそう返すと一方通行は先ほどの……彼が電話をしていた
相手のことを苦虫を噛み潰したような表情で彼女に聞いてみた。
「あっそォですかァ、……後よォ、そのあいつは何か言ってたかァ?」
「……はて、あいつとは?とミサカは白々しくはぐらかしてみます」
相変わらず性質が悪い、そう思いながら一方通行は苛立ちを隠す
ことも無く舌打ちをして言葉を続けた。
「チッ、どうせてめえらはMNWで知ってんだろうがァ。15064号のことだ」
その名前が彼の口から出たときに一瞬彼女の表情が強張った。
一方通行は彼女の表情を見て少々後悔をしていた、そして彼女は力の無い声でこう答えた。
「……情緒不安定でしたよ、この世の終わりみたいに嘆いていました、とミサカは俯いてみます」スッ
「一方通行に嫌われた、もうダメだ、どうしよう、とものすごく悲しんでいましたよ。しかし今は大分落ち着いて
散歩しているみたいですが……」
「……そうかァ、悪かったな」
「それはミサカに対してですか?それとも妹たちにですか、とミサカは真剣な表情で一方通行に聞いてみます」
「全員だ、オレも頭にきてたから言い過ぎちまったなぁ。すまねェ」ペコッ
「ミサカ…では…のですね」ボソッ
「ン、なんか言ったかァ?」
「いいえ何でも無いです、とミサカは誤魔化してみます」
「……全然誤魔化せてねェぞ」
「さてミサカはそろそろ家に行くのでここで失礼します」
(誤魔化しやがったこいつ…)
「では、また会いましょう一方通行」
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