過去ログ - キャスター「宗一郎様。 ここは…学園都市ですわ」
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◆CERO.HgHsM
[sage saga]
2011/04/26(火) 01:53:17.43 ID:JWja9gJvo
それは僅か数秒の沈黙。
しかし、この場に第三者がいれば恐怖のあまり発狂してるだろう。
それほどまでにその静寂は重く、危険を含んでいた。
そして、ゆっくりとアレイスター・クロウリーが続きを口にする。
「もとより拒む理由もない。 好きにするがいい。 ……私の計画の邪魔をするならば話は違ってくるがね」
それを聞いた魔女が僅かに息を吐く。
その答えは魔女にとって満足なものだった。
「感謝するわ優秀な魔術師さん。 私も貴方と同じよ。 日々の邪魔をしないならば私から干渉することは有り得ません」
その言葉を最後に魔女の姿が陽炎のように揺らぐ。
言質をとった以上、もはやここに用はないということだろう。
魔女の姿が霞み、そして現れたときと同様にかき消えた。
本来の姿を取り戻したその部屋の中でアレイスターがゆっくりと言葉を紡いだ。
「ふむ――久しく忘れていたものだ。 この感情が緊張と高揚というものだったか」
その口元には依然“笑み”が浮かんでいる。
果たしてアレイスター・クロウリーが魔女キャスターと出会い何を思ったのか。
それはアレイスターの胸の内に秘められ、決して表に出ることはない。
ふと、アレイスターは何かを思い出したかのようにこう呟いた。
「とはいえ学園都市に目的も定かではない魔術師が現れたのならば――彼等に忠告をしておかねばならんか」
ブンと音を立てて暗闇の中にモニターが浮かび上がる。
「彼等と学園都市は協力関係にある以上、黙っているわけにもいかんだろうな。 ふむ、僅かながら心が痛む」
アレイスターはそう楽しそうに嘯きながらモニターを見る。
そこに映っているのは二人の魔術師だった。
凡百の魔術師ではない。
二人の魔術師の所属先はイギリス清教第零聖堂区の必要悪の教会《ネセサリウス》だ。
それは魔術関連の事件捜査と魔術師・魔術結社の殲滅、処分を任務とする組織であり、対魔術専門の国際治安維持機関。
特にこの二人の男女は禁書目録と、とある少年に対して多大な思い入れがある。
彼等が新たな魔術師の存在を知れば確実に何らかの行動を起こすだろう。
「さて、どうなるか。 この結果次第ではプランを大きく変更する必要が出るかもしれんな」
モニターに映った神裂火織とステイル=マグヌスを見てアレイスター・クロウリーは闇の奥で密やかに笑った。
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